体調が不良気味のようです【QK】-5- (ページ23)

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ガチャッ！

伊沢｢やめろ、山本！｣

そこそこ乱暴にドアが開けられ、そこから伊沢さんと川上さんと福良さんが入ってきた。

川上｢山本、早く包丁を離して｣

山本｢嫌です！僕は、こうちゃんと一緒に死ぬんです｣

僕がそう言うと、川上さんは徐ろに僕に近づき

次の瞬間

パァン！

乾いた音と、左頬に痛みが走った。

呆気に取られていると、その間に川上さんに包丁を取られてしまった。

川上｢山本、何があったのかは知らんけど、死んだらあかん｣

山本｢どうしてですか……！もう、しんどいんですよ……。死なせてください！｣

僕は川上さんに猛抗議した。

川上｢山本。俺は、山本がどれだけ辛いのか分からん。でも、山本が居なくなったら、俺は悲しい｣

山本｢悲しい……？｣

川上さんが？

川上｢そう。それは俺だけじゃない。QuizKnockのメンバーみんな同じ気持ちやと思うよ｣

みんな……？

山本｢そんな訳ないですよ……｣

川上｢そんなことあるよ。だからこうちゃんは止めに入ったんだよ？｣

渡辺｢そうですよ！｣

川上｢俺は、山本の辛さを多分全く分かってないけど、山本が山本の言葉で話してくれたら、分かると思う｣

福良｢俺たちは、ちゃんと聞くから｣

川上｢これから、もし辛くなったり苦しくなったりしたら、誰でもいいから俺たちに話して？｣

メンバーの誰かに話す……？

僕が、1番避けてきたことじゃん。

川上｢俺たちの中に、山本の敵は1人も居ない。誰も嫌がらない。俺たちを信じてほしい｣

本当に、誰も嫌がらない……？

川上さんの言葉を信じてみようかな……。

山本｢分かりました……。信じます｣