体調が不良気味のようです【QK】-4-

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-翌日-


今日で、僕は楽になれる。


最後の動画撮影をこなし


みんなに迷惑をかけないように、書きかけだった記事は全て終わらせた。


そして、みんなも少しずつ帰っていった頃


山本｢伊沢さん。今日、オフィスに泊まっても良いですか？｣


伊沢｢良いけど、どうしたの？｣


山本｢どうしても今日中に仕上げたくて｣


本当は泊まる程残ってないけど


伊沢｢分かった｣


山本｢ありがとうございます！｣


これで僕はいつでも出来る。


なんて思っていると


川上｢伊沢さん。俺も今日は泊まります｣


川上さんの声が聞こえた。


マジ……？川上さんも泊まっちゃったら出来ないじゃん。


伊沢｢分かった｣


伊沢さんも帰ると、オフィスには僕と川上さんの2人になった。


川上さんが寝たらでいっか。


そう思って僕は、意味もなくパソコンを見つめていた。



時計を見るともうすぐ深夜の2時で


川上さんは伸びをしていた。


川上｢山本。終わった？｣


急に話しかけられて、少しだけびっくりした。


山本｢いや、まだです。もうちょっとで終わりそうなんですけど……｣


僕がそう返すと


川上｢……そっか。俺は終わったから、先に仮眠室に行って寝るわ｣


待っていた展開が来た。


山本｢はい、分かりました。おやすみなさい｣


川上｢うん。おやすみ｣


川上さんは執務室を出ていった。


これで、実行できる。


窓を開けて、下を覗く。


山本｢やっぱり高いな｣


僕の中では、ここが1番死ねそうな場所だわ。


身を乗り出し、足をかけようとした次の瞬間


バンッ！！


大きな音と共に


川上｢やめろ｣


川上さんがそう言って、執務室に入ってきた。


そこには何故か帰ったはずの伊沢さんと福良さんも居て


困惑状態だった。


川上さんは無言で僕に近づくと、まだ少し身を乗り出している僕の腕を掴んだ。



今は執務室で、それぞれ自分のデスクの椅子を寄せて座っている。


僕の目の前には伊沢さんと川上さん。


隣には福良さんがいる。


何となくだけど、気まずく感じる。

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