体調が不良気味のようです【QK】-4-

大怪我 / ymmt -myufifiryoさんリク- ページ45

山本｢今日は、ありがとうね｣


オフィスまでの帰り道。


今度企画で使うものの買い出しに、量が多かったからこうちゃんがついてきてくれた。


渡辺｢そんなの、大したことじゃないですよ。じゃあまた今度、俺の時も手伝って下さい！｣


山本｢勿論！手伝うよ｣


そんなことを話しながら、横断歩道を渡っていたその時


ふと右側を見ると、止まる気配のない車が


こうちゃんの方に一直線に走ってきていた。


僕より少しだけ前を歩いているこうちゃんは、気づく気配がない。


このままじゃ、こうちゃんが轢かれてしまう！


そう思った僕は


山本｢こうちゃん、危ない！｣


咄嗟にこうちゃんの背中を押した。


次の瞬間


身体に強い衝撃が。


僕の身体は、少し宙を舞い


再び、身体に衝撃が走った。


渡辺｢山本さん！｣


激しい痛みで、身体を動かすことが出来ない。


力を振り絞り、薄く目を開けると


心配と焦りが混ざったような顔をしたこうちゃんがいた。


渡辺｢山本さん！山本さん……！｣


ただひたすらに僕の名前を呼ぶ、こうちゃんの声。


聞こえているのに、口を動かすのも辛い程痛くて


答えてあげられないのが申し訳ない。


でも、これ以上心配させたくなくて


山本｢こう、ちゃん……大、丈夫、だから……｣


そう伝えたところで、僕の意識は途切れた。



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