目眩く色彩

022.東海大宴会 ページ25

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面白すぎるてつやさん達のお陰(？)で深夜まで続いたLINE。特に予定はないし行き詰ってたレポートを進めようと思ってたのに全然進まなくて、焦って手を付けたのが2時半。

…そして今し方起きた。
現在、17時半過ぎ。待ち合わせは18時半だ。


『やっば！！』


高校時代はあまりしてなかったメイクとか、見られるんだなと思うといつもより念入りになってしまって更に時間がない。

バッグに財布と携帯を投げ入れて“行ってきます”の挨拶もそこそこに家を飛び出した。


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虫「連れてきたー」
『こんばんは、お久し振りです』


りょうさんが“バレると面倒でしょ？”と気遣ってくれて、時間をずらして集まった。

私はお兄ちゃんと一緒に最後に入店。
個室に入ってから挨拶すると皆さんがポカンとした顔でこちらを見ている。


「「「ええぇえ〜〜！？」」」

て「え！やば！垢抜けすぎて誰かと思ったわ」
り「ほんとに。元から可愛いけど更に可愛くなったね」
『いや！そんな(笑)』


誉め言葉ラッシュに照れつつも皆さんに合わせて甘めのサワーを注文した。
それを見てとしみつさんが“もう酒飲める歳になったんだな”と呟く。


し「見ないうちにグンと大人っぽくなって〜」
『へへ〜大人になったんですよ〜』

そう言うとお誕生日席に座ってるゆうすけさんにこのこの！と肘で突かれた。


座り順は左奥からてつやさん、ゆめまるさん、りょうさん。テーブルを挟んでとしみつさん、お兄ちゃん、私。そして私の右隣(お誕生日席)にゆうすけさんだ。


届いた飲み物を配って、東海名物(？)である“カントゥーヤ”の音頭から大宴会が始まった。


最初に頼んだお肉はすぐに皆の胃に収まり、追加を焼いているとてつやさんが口を開いた。


て「いやでも避けられてる訳じゃなくてよかったわ…」
し「いきなりだったしなぁ」
り「ね。そうだ、Aどこの大学なん？」
ゆ「それ俺もそれ気になってた〜」


“高校生んときも頭良かったよな？”“覚えとらんわ”と昔話に花を咲かせる皆さんを見つつ、こっそりとお兄ちゃんに話し掛ける。


『ねえ、大学すら言っとらんの？』
虫「伝えてたら家出てることも知っとるだら」
『うわ、開き直っとる…』


これじゃあ高校卒業して疎遠になったと勘違いされてもおかしくないわ。
やれやれと思いながら口を開く。


『…東京大学です』


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