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記憶に触れることすら、慰めることすら傷を深めた俺が簡単にしていいことじゃないのは分かっていた

過去を聞いて寝返ったなんてそんなの冗談じゃないと思うのが一般の人間としての意見なのだろう

けれどもAは彼女だけはそんな黒い人間の俺を許して、受け入れてくれた。同等の人だと認めてくれた

ただ単に今までの女が嫌いだったから他の奴らも皆そうなんだろうと勝手に決めつけてばかりだったけどAは違った

何を見たかって聞かれれば答えはひとつ



「…あまりにも純粋すぎる本心を見ただけやで。」



例えるならば月下に花が咲いた

近づきにくい花ではなくて触れると壊れてしまうような純白を通り越した透明のガラスの華

うらさんは目を見開いた後に「そうか」とだけ言ってあとは深入りしてこなかった



「うらさんも何か見たんやろ」

「…あいつが泣いてた。誰にも助けを求めずにそのまま命を投げ出そうとしてた」

「命を?」



思わず聞き返してしまった。だってそこまで原因が過酷なものだと思わなかったから

しかしそれよりもここまで追い詰めたものは一体なんだろうか?



「俺が見つけなければ確実にこの世からいなくなってた。原因の人物には検討がついてる」



すると後方の扉からノックが聞こえてきて二人の人物が入り込んできた。俺はその人物の姿に目を疑った



「…まふと天月?」




・→←第十六章【純真と月】



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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます!何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです!続き楽しみに待ってます! (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然!バイト〜〜〜頑張れ!!!!!(元気玉)いつでも待ってるよ(イケウ``ォ) (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ!ありがとねー!!今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて! (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり!!!!作品面白いね。読んでて楽しいよ!!更新頑張って! (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜紅茶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2019年6月28日 15時

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