第六章【眼光炯炯】 ページ36
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眼光炯炯
目が鋭く光る様の言い回し。
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月崎様と出かけた日から一週間が経過した。貴族様方は滞在の時期が終わってしまい、皆それぞれの国へと帰ってしまわれた。
もうこの屋敷にやってくる人もおらず、結局折原様にハンカチを返すことすら叶わなくなってしまった。
「…さ……Aさん?」
「…っ!は、はい。どうなされましたか?」
「貴方大丈夫?この所執務に集中出来てないわよ?」
「…申し訳ございません。」
奥様は私の手を取り「顔色が少し悪いんじゃない?」と心配をしてくれた。けれど執務を怠ることは決してあってはならないことなので私は首を横に振った。
心配が仕事の邪魔になってる…もっときちんとしないと。
「…そういえば貴方宛てに手紙が来てたわよ。トゥルース城から。」
そう言われ渡されたのは封蝋が付いた手紙。宛先には私の名前が記されていた。
「休憩がてらご覧になってきたら?」と言われたので部屋に戻り静かに封筒を開けると一通の招待カードが入っていた。
差出人のところを覗くとそこには一人の代表貴族の名前が記載されていた。
「天宮翔太…様?」
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作者名:夜紅茶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時:2019年3月18日 7時