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ティータイムが終わり、私はアイビーの花の種を買いに行く為トゥルースの貿易街に出向いていた。穏やかな街の中にはたくさんの笑顔で満ち溢れていた。

早速私はいつもの園芸店のおじ様に話をつけてみることにした。



「いらっしゃい…おぉ、Aちゃんか。」


「お久しぶりです。アイビーの種ってありますか?」


「いいタイミングだよ。さっき入荷したんだ。」



カウンターの方からアイビーの種が入った袋を出してくれた。私はそのまま購入し、店の外へと出ようとした。



「そういえば最近この街の噴水広場の方で代表貴族様にプロポーズされた方がいるらしいんだよ。」


「!!…へ、へぇ〜、それは以外ですね。」



おじ様すみません。それ私です。

なんて言うことも出来ないので分からない振りをしているが、背中には冷や汗が滴っていた。



「その後、貴族様方がトゥルースの街によく見掛けるんだ。なんせそのお嬢さんを探しに来てるそうな。」


「そ、そうなんですかぁ…」



私は慌てて店の外に出て「また今度来ます!」と言葉を残してそのまま走り去った。

私が務めている屋敷の場所は浦田さんと折原様にしか教えてはいない…相川様も覚えているそうだけど、探しているという事実はどこにも聞いたことがなかった。



・→←第五章【蠱惑の囁き】



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設定タグ:歌い手 , 浦島坂田船 , AtR   
作品ジャンル:ファンタジー
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作者名:夜紅茶 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2019年3月18日 7時

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