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sugar×21 ページ22





*✞*✟*♛*✞*✟*



昨日のように押し倒されたような形になったけど今の志麻に怖いとかそんな負に関することは思えなかった。余裕な悪魔の笑みも浮かべずにこちらを真っ直ぐと貫くようにアメジストの瞳が見下ろす。

いつもは強引で自分勝手な癖になんか今の志麻に対して心臓の鼓動音が少しずつ大きくなっていく。


「ダメ?」


顔を耳元に近づけ吐息絡みに囁きを入れられ身体にゾワっとしたものが走り去る。思いがけなかった出来事にくぐもった声が漏れる。

そんなの…狡すぎる。


「……ほ、程々にするくらいなら」


いいけど、とあまりにも恥ずかしくて目を逸らしながら聞こえるか聞こえないかくらいの小さめの声で言った。

すると志麻は頬をなぞるかのように指先をそっと添えてしっとりと撫でた。視線を見上げれば顔を少しだけ赤くさせた志麻の顔が見えて不覚にも心臓が飛び跳ねた

いつもと違う。悪魔じゃなくて人間みたいな…

だんだんと近づいてくるキメ細かい白肌。その時にほのかに香るフゼア系の香水の香りが鼻を掠め瞼を少しずつ閉じていくと柔らかく唇の先に少し冷え込んだ体温が触れた。

その口付けは唇の角度を変えて触れるだけ触れてくるものだから呼吸をするよりも胸の辺りが苦しかった。


「まっ、て…もた」


ない、その言葉は口付けによって遮られ塞がれた。

触れる一秒一秒が長くて心臓にも刺激が多すぎて一個じゃ足りない。

歯列を割って入ってきて上顎を舌でねっとりとなぞられる。自分の頭が痺れるような感覚で肩をビクビクさせ小さく息を漏らしては悪魔のキスを受け入れていた。

なんで…わかんない……なにこれ。

志麻の足が自分の足に絡まって両腕を強い手の力で固定されてベットの上にはシーツがぐしゃぐしゃになっていた。

これじゃまるで…


 
(侵されてる、みたいな)


 
苦しくなったところで胸板を軽く叩くと志麻は唇に熱い体温を切なく残して銀色の糸を引きながら離した。

生理的な涙が出てきて肩で息をしながら呼吸を整えている途中で意識を朦朧とさせながら視界を移すと志麻は紅潮した様子でこちらに熱を帯びたような視線で見下していた。


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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2020年2月24日 22時

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