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sugar×16 ページ17





とりあえず一通り授業といっても自己紹介の時間が終わり放課後、折原先生に言われた通り私は社会科準備室の前に立っていた。

自己紹介の時間の時の女子のアピール凄かったなぁ…告白とか可能性ありでしょ。



「…そんなとこ突っ立ってないでとっとと入ってたらええやないですか」

「ひゃい!」



突然掛けられた声にビックリし、ばっと後ろを振り返るとクスクスと笑う折原先生がいた。

驚いた拍子で変な返事になったんだけど。穴があったら入りたい。


「す、すみません」

「おや、強気な子だと思ってたんですが意外と律儀なんですね」


そしてあの一部始終を見ていたという。

言葉の回し方にどこか悪気が見えた気がするがそんなことも気にせず折原先生はどうぞと社会科準備室の扉を開けた



*♕❃♕*


中には意外と誰もいなかった。というのも社会科の先生は他にも複数人いるのが当たり前だけど基本的には職員室で過ごす先生が多いんだとか。

私は緊張しながら目をあちらこちらに向けているとスっと目の前に湯気が上がった白いカップを渡された。


「ホットミルク。苦手ですか?」

「あ、いえそんなことは無いですけど」


もしかして結構性格が温厚な人なのかな?

ありがとうございますと受け取り近くにあったパイプ椅子に腰をかけ、ほんのり香るミルクの匂いに顔を近づけて息を吹きかけて口の中に注ぎ込む。ほのかな甘みと温かさが体の芯を温めてくれて肩の力が優しく抜けた


「それで話の件なんやけど」


あ、いけないここからが本題だった。別にくつろぎに来たわけじゃないのに一瞬忘れていた。

折原先生は後ろの陽をバックに嫣然としながら口を少しずつ開いた。



「Aさんは学校の生活に満足してますか?」



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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/  
作成日時:2020年2月24日 22時

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