sugar×10 ページ11
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明日からどんな顔して日常を生活していけばいいのかそんな不安ばかり頭の中に過ぎ去っていく
今日はまだ学校側から連絡も来なかったし親にも伝達されていなかったからまだ良かったにせようちの家族は学校に行かなければ厳しく咎めを受けることになる
だから学校には絶対に出席しなければならない
「行きたくない」
みなみとも顔を合わせたくないし、周りの人だって私のことを声を揃えて馬鹿にしてくるだろうし
ネガティブな気持ちが冷めない。後ろめたく弱音を吐き続けることしか出来ない
なんで、こんな苦しい思いしなきゃいけないの。
生きてなかったら、こんな思いを背負わなくても済むのに
「…死んでしまった方がマシよ」
助けられた、なんて余計なお世話だったと遠まわしで目の前の奴に怒りをぶつけてやった
生きてる方が辛い。
「じゃあお望み通り叶えてやるよ」
すると志麻はこちらに距離を詰めて私の首に両手をかけた。しかし驚いているのも束の間そのままベッドに身体を押し倒されて手に力が掛かった
「っ!っは…っあ…」
「俺が好きなのは憎悪とか失望とか負に繋がる感情なだけで弄れてうじうじしてるめんどくせぇ奴は見てるだけでもイラつく」
呼吸を無理やり整えようにも力のかけ方が強すぎるせいかひゅーひゅーと喉の奥が掠れた息の音しか出てこない
抵抗をしても男と女、ましてや悪魔と人間じゃ天と地の差ぐらい何倍にも強力で惨めに生理的な涙を流すことしか出来なかった
「別に死にたいなら勝手にくたばってろ。俺は『親切に』その手伝いをしてやるよぉ」
サイコパスみたいな笑みを浮かべながら放った志麻の言葉
死にたい、そう思っていたのに。楽に死ぬことがどれほど辛くないのかとか心の底から願っていたはずなのに
「…っだ。し…にたく、ない」
死ぬことが苦しくてあまりにも怖くて、生きたいと顔を歪めながら情けなく途切れ途切れの声で悪魔に願ってしまった
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時:2020年2月24日 22時