【d！】弱肉強食の世界で最弱の私

魔法のすゝめ ページ39

　
「……うっ…。」

　蹴り飛ばされた男子生徒が苦しそうに息をする。幸い命は助かったようだ。私だったらお腹風穴空いて死んでたなアレ


「ちっ……これならどうだ!! 」
「爆発(エクスプロード)!! 」

　仲間が蹴り飛ばされ一発KOされたのを見て一斉にショッピの野郎に魔法を放った生徒達

　炎、岩石、水の弾、様々な魔法がショッピに襲い掛かる

『(ダメだなこれ。)』

　瞬時に理解した

　あんな初級魔法じゃアイツには傷一つつけられない、それに全員魔力量は多いが魔法の技術は全然ダメだ


shp「はぁ……」

　怠そうにため息をこぼすショッピの野郎






shp「……話にならん。」

　吐き捨てるように言葉を溢し男子生徒達を睨み付けたその瞬間


　——シュッ!!


　ショッピの”影”が地面を伝い男子生徒達の腹を貫いた


「ごふ……っ! 」
「えっ……はっ? 」

　そのまま崩れるように全員倒れ血を流す

shp「煽る価値もない。」

　倒れた男子生徒を見下すように上から見下ろしてそう吐き捨てたショッピの野郎


　やばすぎんだろ”影魔法”


　クソチートじゃねぇか。それにあのショッピの野郎の魔法の練度も化け物じみてる



　今更だけど魔法について説明しようと思う


　まずは魔力の認識…つまり”魔力感知”を行う
自身の体内を巡る魔力をまずは認識する事から始める


　魔力感知が出来れば次は”魔力操作”
　その名の通り魔力を自身が思い描くように動かす事。魔力の動きや魔力の密度、操作する速さなどを繊細に行う技術が問われる

　そして次に魔法を発動するための”術式”
　地域によってルーン文字など”文字”に込める物や、詠唱や祝詞と言った”言葉”に魔力を込める物などあるが、一番多く使われるのは”魔法陣”。私も基本魔法陣を使って魔法を発動する


　最後に術式に魔力を込めれば魔法が発動する

　込めると言ってもそんな簡単なものでは無い。魔力を込める量、速さ、均等性、術者の技術で同じ魔法でも天と地ほどの差が出る事になる為、練習がとても必要になる

　もし術式に込められる以上の魔力を入れたり、魔力にばらつきが出れば最悪”魔力暴走”を起こし大爆発。お陀仏になる可能性大


　その4つの要素がまともに出来て初めて魔法は使える

　つまりその一連の動作を一瞬で済まして相手全員の腹を的確に攻撃したショッピは新入生どころか在校生レベル以上の技術を持っていると断言する



うん。校舎は諦めた方がいいなこれ(悟)

私には隠密一択のみ→←化け物じゃねぇか

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