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「よし、全員いるかー？早く座れよー！！！」
部長の声にみんながぞろぞろとバスに乗り込む
早めにバスに着いていた私は
窓側に座ると隣にカバンを置いた
「Aちゃん、隣いい？」
声の主は藤ヶ谷さん
「あっ、はい！」
(玉森くんのために取ってたんだけどな……)
荷物をどけると後ろで大きな声がした
「たまもりさぁぁぁんっ！こっち座ってください！」
奥の方で女の子たちが取り囲むように一席空けて待っている
遅れて乗ってきた玉森くんはチラッと私の隣を確認して眉間にしわを寄せた
「玉森、早く座れ」
部長に急かされて奥へと進む
困った顔の玉森くんは案の定、女の子たちの中に消えていった
「今、玉にすごい睨まれた気がする」
「ふふふっ！気のせいですよ！」
「いや でもさー真面目な話、公表するつもりはないの？」
「えっ？！何をですか？」
「だから、付き合ってること」
「あー……わたし達、付き合ってるんでしょうか？」
「えー………昨日、ご飯の後どっか行ってたじゃん！付き合うことになったんじゃないの？」
「いや………えっと……それは言われなかったと言うか……好きとは言ったんですけど………」
「…………はぁ………本当、世話がやけるなぁ……」
ため息をついた藤ヶ谷さんは立ち上がると
バスの後ろまで進んで女の子達に何か話している
程なくして玉森くんが隣に座った
「ガヤさんすげー……」
「………えっ？！」
「Aさんの隣にしてくれた…」
振り返ると女の子達に囲まれて藤ヶ谷さんが楽しそうにおしゃべりしている
「藤ヶ谷さん、何て言って代わってくれたの？」
「玉ばっかりじゃなくてそろそろ俺の相手もしてよって……」
「そっか………藤ヶ谷さん、優しいなぁ………」
「ガヤさんのこと好きになっちゃダメだよ？」
「えっ？いやいや、それは……もうね……私、多分 玉森くんが思ってる以上に玉森くんのこと好きだから………///」
周りを気にして小声で話す
「Aさん……///」
膝の上でギュッと握った手をそっと解いた玉森くんは
隣の席からも見えないように手をつないだ
話さなくても繋がっている感覚……
手をつなぐだけでこんなにも心があったかい………
そのままバスに揺られていると
あっという間に会社の前に到着した
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ゆり(プロフ) - ハニハニさん» お読みいただきありがとうございました！またハニハニさんに喜んでいただける作品を書いていけたらいいなと思っております！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (
レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - まきこさん» お読みいただきありがとうございました！拙い文章でお恥ずかしいですが、楽しんで頂ける方がいらっしゃると思うと励みになります！コメントありがとうございました(^^) (2019年4月22日 17時) (レス) id: 16ebfdcf1c (このIDを非表示/違反報告)
ハニハニ(プロフ) - 終わっちゃって寂しいなーと思える作品でした。続編新作楽しみにしています。 (2019年4月22日 6時) (レス) id: 6c800c2a2c (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - はじめまして！一気に読ませてもらいました！北山くん好きな私としてはこのままみっくんと終わっちゃうのかな〜と思ってしまってます(>_<)続き楽しみにしてます(^^) (2019年4月20日 8時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆり | 作成日時：2019年4月15日 12時
