素敵な恋の見つけ方-1- (ページ5)

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翌朝………

「やっぱり近所だからって、会えるとは限らないわね………」

今日は会社が終わったらコンビニに寄ってみようか……そんな事を考えながら部屋を出ると

ちょうど隣の扉が開いた

「………おはようございます」

「あっ………おはようございます」

タイミングが一緒になってしまったので少し距離を開けてエレベーターへと向かう

密室に2人きりになるとやっぱり香る香水の匂い

(………本当にこの香水の匂い、誰だったかな…？)

ぼーっとしながら1階に着くのを待っていると

「………どうぞ？」

"開"のボタンを押して待ってくれている

「ありがとうございます」

お礼を言って小走りにエレベーターを出ると
いつもの道を歩く

(スーツ姿ってことは、お隣さんも会社員なのかしら？若く見えるけどいつも挨拶してくれるし結構、紳士よね……)

チラッと後ろを振り返ると
携帯を触りながら歩く姿………

(やっぱり若そうね………)

歩きスマホが危なっかしい
いつもの電車に乗ると同じ車両に
お隣さんを見つけた

(あっ………方向も同じ)

遠目に見てもスラっと背が高くて目立つ

(確か、玉森さん………って言ったよね…女の子にモテそうな綺麗な顔………)

無意識に車両の中にイケメンの姿を探していると

「Aちゃん、おはよう」

後ろから話しかける声

「あっ、藤ヶ谷先輩！おはようございます！」

部署は違うけど、教育研修で面倒をみてくれた
藤ヶ谷先輩だ

「今日、暑くない？」

「もうすぐ夏ですもんね」

「今年の研修旅行、AとBどっちにした？」

「私、Bです。山とか虫がいそうで無理なので」

私の会社では研修旅行が2択出来て、今年は
山のペンションと海の別荘どちらか選択できた

「マジ？俺も海！空き時間にサーフィンやりたいなと思って」

「えっ……藤ヶ谷さんアグレッシブですね……消去法の私とは大違い」

「Aちゃんもサーフィンやってみれば？俺、教えるし」

「いやいや、私は運動音痴なので………」