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玉「荷物、これだけ？」
「うん……だって、お義母さんが新しく買ってくださったから古いものは処分しちゃったの……」
私たちは今日から新居に移る
このシェアハウスを出て2人で暮らすのだ
玉「俺たちの金でやっていくって言ったのに……」
「心配なのよ……裕太が実家には帰らないって言ったから」
玉「当たり前じゃん！これ以上、新婚生活邪魔されてたまるかよ」
「ふふふっ！結婚してからも結局シェアハウスで暮らしてたもんね」
玉「やっと2人で暮らせるのに、実家になんて帰ったら今度は親に邪魔される…」
私たちが借りたのは
シェアハウスのすぐそばにある小さなアパート
北「おいっ！玉！今、会社から電話あってすぐ来いってさ！」
玉「えーっ……ミツ行ってよ」
北「それは無理！もう俺、あの会社の人間じゃないし」
玉「出向してるだけなんだから、あの会社の人間でしょ……もう！仕方ないなぁ……Aちゃん、重いものは男に任せればいいからね！Aちゃんだけの身体じゃないんだから」
「うん…分かってる、いってらっしゃい！」
手を振ると急いで車に乗り込む裕太
北山さんが私の荷物を持ってくれた
北「いやー……なんか遂に2人が出ていくとさみしいな……」
「そうですか？嬉しそうですけど」
北「まぁ？目の前でイチャイチャされるくらいなら俺は早く出てって欲しかったし」
「イチャイチャしてませんよ！そんなこと言って、私たちが出ていくって言ったら一番怒ってたくせにー！！！」
北「はははっ！一番怒ってたのは二階堂でしょ！そもそもあいつは2人の結婚に反対してたからね」
「ふふふっ！ニカちゃんは未だに引越しに反対してます！」
下まで降りると大きな車に荷物を積み込んで
待っていてくれるみんな………
「すいませんっ！手伝ってもらってるのに裕太、仕事が入っちゃったみたいで……」
藤「いいよいいよ！暇だから手伝ってるんだし、そろそろ行こうか」
車に乗り込んでアパートへと向かう
この1年、色んなことがあった………
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作者名：ゆり | 作成日時：2019年3月29日 22時
