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月曜日が来てしまった。

学校までの距離が近くなった分、
前よりゆっくり出来ると思っていたけどそうはいかない。

今日は私が朝食当番だ。


制服に袖を通して、
洗面所に立ち寄り鏡にうつる自分の寝癖に苦笑い。

ヘアアイロンのスイッチを付けて、温まるのを待つ。

あ、カフェオレ飲もうかな。
お湯も沸かしておこう。


一度キッチンへ向かおうとした時、ネクタイを首から
だらしなくぶら下げて、欠伸をしながら部屋から
出てきた平野くんに遭遇した。




『、おはよう・・・』

「ん、おはようA」




朝ならではの力の抜けるような緩い笑みを浮かべた彼は
「曲がってる」とさりげなく私の胸元のリボンを
直してくれる。




『ありがと・・・』

「どういたしまして。でもその代わり、俺のもやって」




ん、とネクタイを引っ張って、
結んでとその目で訴えかけてくるけれど。




『無理だよ、やり方知らないもん』

「えー!Aにしてもらうの楽しみにしてたのに」




口を尖らしながら、器用にネクタイを締めていく。

男の子は大変だな。
なんて思っていたら、背後からピピっとヘアアイロンが
温まったことを知らせる電子音が聞こえてきた。


カフェオレはあとでいいや。
洗面所へと引き返す私、と何故かその後を着いてくる彼。

ニヤニヤしながら鏡にうつる私を見ている。




『・・・なに?』




私の問いかけには応えずに、
せっかく結んだネクタイをほどいた彼は、
それを私の首元にかけて悪戯に笑った。




「Aにネクタイの締め方教えるな」




「見てて」って後ろから回される腕。

ちょっと待って。近い。近すぎる。
こんなの、抱きしめられているようなものだ。

後ろから覗き込んで、ゆっくりと結び上げていく彼の
柔らかい髪が頬に当たってむず痒い。




「ちゃんと集中せな、覚えるまで毎日やるで」

『え、・・・』




全く集中していない私に気づいたのか、
鏡越しに目が合って笑いながらそう告げられる。

そんなこと言われても、
この状態で覚えろって言う方がどうかしてる。


彼の急なスキンシップは本当に心臓に悪い。

ドキドキって胸の音がうるさくて。




『・・・う、・・・り』

「え、なんて?」

『・・・もう無理!』




恥ずかしさに耐えきれなくなった私は、
彼の腕を無理矢理ほどき、ネクタイをぶら下げたまま
洗面所を飛び出した。





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設定キーワード:平野紫耀 , 永瀬廉 , キンプリ   
作品ジャンル:恋愛
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めう(プロフ) - 以前このお話どこかでありました??どちらにせよ、面白いです* (4月16日 19時) (レス) id: 733504ff46 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - すごく良いです!!続き待ってます!!! (4月12日 1時) (レス) id: 99d28834b3 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - とってもきゅんきゅんします!!続きが待ち遠しいです! (4月9日 2時) (レス) id: 1850937699 (このIDを非表示/違反報告)
aitan0331(プロフ) - 更新されたって通知は来るのに見れない(*_*)なぜでしょう(*_*) (4月1日 14時) (レス) id: 4eb8ffcb00 (このIDを非表示/違反報告)
ゆら - すごくキュンキュンしました!!最高です!更新楽しみです(*゚▽゚*) (3月24日 19時) (レス) id: 44463b91ae (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚夏 | 作成日時:2019年3月18日 15時

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