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9─TH side─ ページ9

─────────…




なんとなくジミナの部屋に行こうと
思ったらスタッフに止められて、


まぁ、そう言うことか。
なんて最初の一日目は納得したんだけど
2日目、3日目とスタッフに止められて、


普段そう言うことをあまりすることのない
ジミナが毎晩そんな風になるなんて今まで
無かったから、不思議な感じがして...


メンバーとは言えど、踏み込みにくい話
ではあるしとりあえずジミナを1日監察
してみることにした。



そしたら、
ライブ中はそんな事ないんだけど、
一歩ステージから離れれば
ボーッとしては溜め息をついて悩んでる
みたいに見えて。

TH「ジミナァ〜、何かあったの?」

悩んでいるなら何か力になりたいと
思って聞きに行ったタイミングで
非通知の着信が入ってるのが見えて...

TH「...まさかサセン?大丈夫なの?」

『あーうん、大丈夫だよ。』


なんて、どこか上の空な返事。


普通そんな非通知の着信がある時って
スマホなんか見たくもなくなるのに、
ジミナの奴、さっきからスマホを見て
ちょっと穏やかに笑ってたりして...



明らかになんかおかしい。
もしかしてサセンと会ってる..とか
ないよな?


なんて考え始めたら、
悪い事しか思い浮かばなくなった俺は
この目で確かめてやろうと思い、
スタッフの目を盗んでジミナの部屋に
突撃訪問した。


あえて空気の読めないふりをして
ジミナを部屋から追い出して目の前に居る
女に、どう言うつもりか聞いたけど...



全然憶することなく平然と答えるこの女。



男に抱かれるしか能の無い女のくせに、
どこか俺を見透かしてるような目。
なんか腹が立つ。



所詮女なんて皆、俺がちょっと誘えば
ノッて来るくせに生意気な目ぇしやがって...




コイツだって同じだろ?
お堅い生娘でもあるまいし。




その目で見られることに苛立ち、
もうジミナがどうとかそんなの
どうでもよくなってしまった俺が、


“僕にも試させて”



なんて誘えば、たいがいの女は
顔を赤らめ堕ちるってのにこの女、





『...女嫌いの女好き。』



そう言って見透かしたように笑うと
俺をベッドに押し倒し跨がると、
俺の頬をそのか細い指でスーッと
なぞりながら、



『ずいぶん友達思いなのか、
  それとも自惚れてるのか...』



試すなら私をあなたが呼ばなきゃ無理よ。
今はジミンさんの時間なんだから。




なんて見透かした目から柔らかな目に
変わって微笑むと俺の上から離れ、
元いた椅子に座り直した。

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作者名:ぽん | 作成日時:2019年10月2日 16時

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