金魚鉢。 (ページ36)

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３６─JMN side─ ページ36

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TH『...ジミナがその程度なら、俺は探すから。』

いいよね？なんて確認してくるテヒョンアを
見て、気付いてしまった。

「...まさかお前、」

TH『うん。ジミナにしかアイツを笑顔に出来ないって思ってた。
でも、お前がそれを辞めるって言うなら、俺はもう...』

「...ちょっと待ってよ。そんなのダメ。」

『なんで？だってジミナもういいって言ったじゃん。』

「言ったけどやっぱりダメ！！俺が探す！！」

Aのことは、誰にも譲れない！！！
なんて珍しく啖呵を切った俺に、

TH『ふっ、そうこなくっちゃ！♪』

なんて屈託のない笑顔で笑うテヒョンア。

TH『いひひっ、俺を誰だと思ってんの、花郎のハンソンだよ？あー、またドラマやりたいな～♪日本のクローズ出てみたいな～っ！♪』

「...へ？」

TH『あんな可愛げのない女、俺が好きな訳ないじゃーん。ジミナが弱音吐くからちょっとカマ掛けただーけっ！♪』

「テヒョンア...」

TH『ひひっ、まぁ、俺も協力するよ♪』

「...ありがとう。」

これで２度目、テヒョンアは
俺を素直な気持ちにさせてくれた。

やっぱり諦め悪いなぁ、なんて
俺ってバカなのかとつくづく思ったけど

それでもちゃんと気持ちを聞くまでは、
納得できないから...

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──…

とは、言ったもののAの情報は
仕事の合間を縫って１ヶ月経っても

２ヶ月経っても、

半年、１年、２年と経っても、
音沙汰ない状態が続いて、、

日本に帰ってしまってるのかもと、
何度か東京に仕事で行った時に
Aの住んでた
家に行ってみたりしたけど、
そこはもう別の人が住んでて、

結局、何の手がかりも掴めなかった。

そんなある日、

TH『なぁジミナ～、ご飯行こうよ～。』

「えー、ホテルで済ませようと思ってたけどまぁいいよ？」

TH『おっ！じゃあソギヒョンにジミナもって連絡しよーっと！♪』

「ホソギヒョンと行くのにわざわざ連絡するの？(笑)」

なんて、相変わらず四次元が出たなぁと思って俺が笑うと、

TH『ホソギヒョンじゃないよぉ。今日本にグンソク兄さんが来てて、一緒に飯食おうって誘われてたから♪』

グンソクって、チャングンソクさん？！
いつの間に仲良くなったんだ？なんて疑問はあるけど、テヒョンアの交友関係は驚くほど広いから、あまり気にせず着いていったら…

そこで、思わぬ人と再会した。