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《末澤》
「ぐっ……お願い！！黙ってて！！なんでもするから！！！！」
ぴくっ
長尾「なんでもする？…なんでもするって言いましたねAちゃん！！！」
「え、うん…」
大橋「はい契約書ぉぉぉぉぉぉ！！」
末澤「お前どっから持ってきてんそれ！！」
汚い字で[けい約書]と書かれた紙には、
名前を書く欄と、なんでも言うこと聞きます的な内容のことが書いてあった。
それに渋々名前をかくA
助けを求められた目で見られたけど2人を鎮められる自信がなかった。すまん。
大橋「ようっしこれで、なんでも言うこと聞くんやぞ！！」
「…わかった。」
長尾「わかった？分かりましたご主人様って言わないと」
「えーーーそんなん嫌やーーー！！」
嫌がるAにサッと大橋が濡れたジャケットを指さす。
「……分かりました…ご主人様……」
お前ら、レッスン終わりやのにむちゃくちゃ元気やな。
大橋「そうや長尾！さっきのやつ！！」
長尾「大橋くん冴えてるぅー！！」
そういって長尾が持ってきたのは、さっきのメイドさんの頭につけるやつ。
もう言い返す気力がないのか、何わ言わずにつけるA。
大橋「お、おお…なかなかいいな。」
長尾「あの強気なAちゃんが…」
俯いて恥ずかしそうにするAをまじまじと見る2人。
でも確かにAのメイド姿はちょっといいなと思ってしまった。
大橋「よーし！肩を揉んでくれメイド！！」
さっそく命令する大橋の背後に回って
文句も言わず肩を揉み出すA
大橋「あ〜〜気持ちいいぃ〜〜〜〜〜〜…
…………こ、これ、いつまで？？？＾＾;」
末澤「いや知らんがな！！お前がやれ言うたんやろ！！」
長尾「大橋くんカッコつかんことせんといてください！
ちょっと僕に代わってください！」
肩もみの空気に耐えきれんかった大橋の次は
長尾がAに命令をしようとしてる。
「な、なに…？」
長尾「あーーなんか俺ノド乾いたなぁ〜〜〜〜？」
最高の煽り顔で遠回しに飲み物を買ってこいと命令した長尾。
いやお前もなかなかしょぼいで
おそらくすぐそこの自販機に行ったであろうAの目は勝負に負けた子供みたいに悔しそうやった。
末澤「お前ら、後で怒られても知らんぞー」
大橋「とかそんなん言ってー末澤も可愛いと思ったやろー？(笑)」
長尾「メイドとしての期待はできなさそうですけどね(笑)」
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作者名：鹿丸 | 作成日時：2020年5月3日 1時
