西畑家訪問 ページ15
《大橋》
「このときに右に移動か！」
大橋「そうそう3、4の間で移動！」
今日のレッスンに、他の仕事で遅れてきたAに
レッスン終わってから教えてあげてる。
ほかのメンバーもさっきまで一緒にやっててんけど、最終的に俺だけになった。
西畑「はっすん〜A〜もう閉めるって〜」
あ、忘れてた、大吾も。
西畑「なんやと。確かに俺は教えてないけどっ！」
あれ、声に出てた(笑)
大橋「ほんじゃそろそろ帰ろっか」
「あ、うん！
ごめんなはっすん、ほんまありがとう」
大橋「ええよええよ〜」
別に明日休みやし！
それにしてもお腹すいたなぁ
帰る準備を済ませて、3人でレッスン場を出る。
外はもう真っ暗になってて
昼間はあんなに暑かったのが嘘みたいに
風が冷たくて夜はまだ肌寒い。
「ちょっと寒いなぁ〜ってかはっすん半袖やん！小学生かよ！(笑)」
大橋「え、別に全然寒ないで？」
何故か強がってしまった俺に、Aがペチンって俺の腕を叩いて、ほんまかいな〜って笑う
西畑「さぶいぼ立ってるさぶいぼ！(笑)」
「なんの痩せ我慢なん(笑)」
いくら見栄張っても体は素直に反応してるようで、2人に笑われたから慌てて摩擦であっためる。
「必死(笑)」
最近Aがわりと忙しいから
こうやって3人で喋るんも帰るんも久しぶりで
やからか、余計今の空気が楽しくて帰りたくないなーって思う。
…ねんけど、お腹はすく。
大橋「なあ！メシ食いに行けへん！？」
西畑「えーやん行こうー！」
咄嗟の思いつきの提案に大吾がすぐ反応してくれた
「ごめん、あたし今日そんな持ってきてないから無理やわ」
大吾と、行く気まんまんになってたら申し訳なさそうに断るA
えぇ〜！！うぅん…
大橋「じゃあさ、俺ん家は！？」
西畑「いやご迷惑やろはっすん家に」
大橋「大丈夫〜！聞いてみる！！」
すぐにスマホを出しておかんにかける。
出るのを待つ間、Aが申し訳ないって〜って言ってるのに、手のひらを向けて大丈夫って口パクで言う。
「この流れではっすん家OKやったことないよな」
西畑「うん、あいつほんま学ばんよな」
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作者名：鹿丸 | 作成日時：2020年5月3日 1時
