【3年A組男主】－Death game － (ページ4)

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3年A組ページ4

「爆弾だよ。」

廊下から堂々にもほどがあるような発言を耳にする

皆唖然して声も出ない。俺も含めて。

「……先生が、爆発させたんですか？」

不安に飲み込まれそうな声で誰かが言った。

柊「ピンポーン！！因みにこの上にあと３つはあるよ。」

指をさしたのはちょうど俺の上

気付けば俺は誰かに引っ張られていて甲斐の匂いや体温に包まれているのが分かる

甲斐「……お前は、死ぬなよ」

『…卒業するまで死なねぇよ。母さんのためにもな』

俺の母さんは、俺に暴力を振るっていた父に反抗して亡くなった。
父は逮捕されどうなったかは分からない。ぐちゃぐちゃになった俺を助けてくれたのが甲斐だった。

いつの間にか痛いと思うくらい抱きしめられていることに気づく。

何も言わない甲斐は先生の方を向いていて、俺は後ろを向いているから何が起きているかよく分からない。わかりたくもない、が正直なところ

甲斐「…ぁ、悪りぃ……」

『ん、…俺はいいけどさ』

気まずそうに目を伏せる甲斐から離れると視線を感じ後ろを振り向く

しかし朝のように柊先生は優しい目をして俺を見ていて更に頭が絡まる。

甲斐は相変わらず柊先生を睨んだままで少し首をかしげるとまた席に戻った。

「…っ、狂ってる」

後ろからそう声が聞こえる

すると誰かが廊下に走り「誰か助けて！！」と叫ぶ秋庭さん。

それを合図に皆廊下に出て叫ぶ。俺は叫ぶ気力もないんで席からもすら立ち上がらない

柊「無駄だよっ！！！みんな自分の事でそれどころじゃない…

さ、教室に戻ろうか。また爆発しないうちに…」

…そうだった

俺達はいつでも俺達を殺せる奴の人質となっている。

こんな非現実的なことあってたまるか、しかも学校だぞ？あと10日で卒業！

…無茶苦茶だ。犯人は普段地味で生徒に舐められてる、…俺の担任。

いつ死んでもおかしくない。

でも…全力で生かなければ、きっと死ぬ。そんな未来は確定していた。

弱気でいったらやられる。

どーしてこうなった…！