【3年A組男主】－Death game － (ページ27)

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3年A組ページ27

少し沈黙ができたかと思えば「でも…」と茅野さんが言葉を続けた。

茅野「一番許せないのは…私だ。

私は …澪奈を、被写体としか見てなかった…

先生の言う通り、澪奈が手紙を書いたのは……ちゃんと意味があった。」

涙声でそう主張しながらさっきの小さな手紙を取り出した

「…さくらとは友達になれない。

…滲んでるの。'' なれない '' の文字が…澪奈の涙で滲んでるの …」

茅野さんは指で手紙を撫でた

大事そうに、大事そうに。

茅野「手紙を書いたのは、違うよって伝えたかったから…

…本当はずっと友達だよって伝えたかったから。

私はそれに気付いてあげられなかった。

気付こうとしなかった。」

「怖かったから…私も澪奈みたいに、無視されるのが怖かったから……。」と述べる茅野さんに何故か頬に一滴の何かが滴る

茅野「…私は澪奈のSOSを踏みにじった …

澪奈が自殺したのは、私のせい。私のせいで、澪奈は命を絶った。

………ごめんね…」

悔しそうに、哀しそうに。

涙を流しながら俯く茅野さん

誰1人ですら、声を出せなかった

柊「………それがお前の答えか。

…お前のせいで、景山澪奈は死んだ。そうだな？」

茅野「………はい、…」

これで不正解だったら、クラスの誰かは殺される。

先生の口から出る答えを静かに待った

.

「残念ながら、その答えは不正解だ」

…うっそだろ。

柊「確かに景山澪奈はクラスメイトに無視され、親友であるお前にも避けられ…深く傷ついた。

でも …それが亡くなった理由じゃない。」

.

茅野「違う…私のせいなんです、本当に私が…」

『…茅野さんだけのせいじゃない。そうだろ？』

自分を責め続ける茅野さんはあまり見ていられるものじゃなくてそれ以上言うなと間接的に伝える様に茅野さんの言葉を濁らせた

柊「…その通りだよ。まだ景山澪奈には、A と言う心の拠り所がいた…」

柊先生は俺の方をじっと見つめそう放つ

『……は？…俺……？』

涙で掠れた声が 1人教室の中で小さく形になる

海斗「…なんでアンタにそんな事がわかんだよ……」

海斗がそう問うと、柊先生は静かに口を開く

．

柊「…本人に聞いたからだ。」