EP..18 ページ18
「ただいま戻りましたー」
シガの声にパッと顔を上げるとムスッとした顔の猫を抱えてニコニコしてるシガが歩いて来た
綺麗な茶色にふわふわの毛…これがホンビナの猫の時の姿か…
「か、可愛い…」
ふわふわの毛に触りたくなってそぉっと手を伸ばす
「触ったら怒りますよ」
「！？」
慌てて手を引っ込めた、けどちょっと待て
今…ホンビナ…
「喋った、？」
「ええ、まぁ…ホンビナ猫でも喋るんですよね」
「えええええ！！！！」
俺のでかい声にまた、猫のままのホンビナは少し顔を歪めませて嫌そうな顔をした
テグナはしゃべらないし…喋ろうともしてない気がする…。
どうしてホンビナは喋れるんだろう…
「気が済んだなら仕事したいし戻りますよ」
「え、あ…う、うん！！ありがとう！シガも、！」
「どういたしまして〜」
また資料室に戻って少し経つと、しっかりと服を着込んだホンビナがケロっとした顔で戻ってきた
仕事中も色々聞きたいことが浮かんで来て集中できないしチラチラホンビナを観察してみたり……
「…ハギョニヒョン、聞きたいことあるならどうぞ？」
少し笑ってからホンビナが顔を上げる
怒ってない…よかった…
「あー、、えっと…どうしてホンビナは猫になっても話せるの？」
「さぁ…いつのまにか話せてましたね」
「俺と会った時はもう話せてたよな〜」
ドサッ、とシガが俺の机に資料を重ねる
「え、シガ…これどんだけの資料…」
「可愛いから連れて帰ろうとしたら喋ったからマジで叫んだし！」
「いや…あの…シガ…」
「でもちゃんと受け入れてくれたね」
「当たり前だろ？」
書類の山の向こうで後輩たちがいちゃつき出した…
はぁ…仕事しよ…
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作者名：p663 | 作成日時：2017年8月22日 23時
