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EP..2 ページ2
にゃん…にゃぁーん…
夏の大雨の日。急ぎ足で帰る俺の耳に入ってきた弱々しい猫の鳴き声…
「どこだろ…」
にゃ…ん…
キョロキョロと周りを見渡してると真っ黒な猫がコロン、と転がるように目の前に…
ビショビショで震えてる
「かわいそうに…！」
すぐに抱き上げてシャツの中に入れて走った。
すごくぐったりしてる。
とりあえず家に帰って体を拭いて病院かな…
家に着いて、一旦玄関のマットの上に寝かせて
バスタオルを取りに行く。
「バスタオル…バスタオル…」
自分の頭にもタオルをかけてからバスタオルを抱えて玄関に戻った瞬間
心臓が止まるかと思った
だってそこには…素っ裸でびちょぬれの黒髪長髪男が…！！
「ね、ねこさんは！？お前誰！？」
「……」
無言で顔を上げると濡れた髪の間から鋭い目で俺を見つめる
「血…」
「へ、？」
ち、？
そう呟いた瞬間にいつの間にかそいつは俺の目の前に居て尖った歯を一瞬見せた瞬間
ガブリと首筋に噛み付いた
「痛っ！！！」
体を押し戻そうとしても肩を抱くように強く俺を捕まえてて体が離れないし
なんか、頭がぼーっとしてきた…
なに、俺死ぬ…？
ああもうだめだ頭が…ぼーっとして…目の前がチカチカしてきた…
ふっと、目の前が暗くなって俺は意識を飛ばした
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作者名：p663 | 作成日時：2017年8月22日 23時
