短編入れ (ページ17)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:13,008 hit

離れた距離でもページ17

枕元に置いておいた電話が震えた
ディスプレイには勿論、俺の愛する人の名前
緩みそうになる頬をなんとか抑えてスマホを耳に押し当てた

「もしもし？」

「テグン！よかった！起きてた！お誕生日おめでとうっ」

弾んだような明るい声に、結局俺の頬は緩んだ

「ん、ありがとう…」

「本当はそばに居たかったけど…」

「仕事だ…仕方ないそれに、電話して来てくれて嬉しいよ」

ツイッターも見た？一番！
だ、なんて声だけでもハギョナのテンションが上がってるのが伝わってくる

「プレゼントは帰ったらね？楽しみにしてて！」

「ああ、楽しみにしてる。だから…無事終わらせて早く帰ってこいよ？」

「うんっ！！テグナ、生まれてきてくれて本当にありがとう…！大好きっ」

「…っ、、」

耳が赤くなっていくのが自分でわかるくらい
ハギョンの、言葉に心臓が跳ねた
誰に言われるよりも嬉しいなんて
本当に俺はお前に夢中みたいだ

「ふふ、じゃぁまたね！！」

「まって、ハギョナ」

「ん…？」

ハギョナが電話を切ろうとしてのを慌てて止める

「…俺も、その…好き、だから…ありがと、な？」

「…うんっ！！」

嬉しそうな、ハギョナの返事。
それがどんなプレゼントより、何よりも俺にとってのプレゼントだ。
でもわがままを言ってもいいのなら
来年は一緒に…過ごせたらいいな

(プレゼントいらない
(え～…
(お前がいい
(なっ、！ばっ…ばか！！！