こいつだけはない【MG】 (ページ31)

今日:52 hit、昨日:81 hit、合計:236,810 hit

31 ページ31

・

MG「ふぅ、やっと抜けれた。」

『人すごかったね。』

人混みから外れてベンチに座る。

ミンギュが途中で買ってくれた食べ物を真ん中に置く。

私はと言えば足がジンジンと痛んでそれどころじゃない。

ミンギュに言えばまた馬鹿じゃないななんて言われるから我慢を続けた。

MG「あーもう。自分から言えばいいのに。」

『え、ちょっと。』

MG「痛い時は痛いって言わなきゃ。」

そんなことを言いながら少し擦りむいている私の足に絆創膏を貼るミンギュ。

『絆創膏なんて持ってきてたの。』

MG「Aが怪我したらいつでも貼れるようにね。」

『子供じゃないよ。』

MG「うん、そうだね。俺らもう高校生だもんね。」

変なやつ。

急に改まっちゃって、なんなんだ。

MG「Aさぁ、まだ彼氏欲しいの？」

『急に？まぁ、欲しいけど。』

MG「そう…。」

さりげなく私の好きなトッポギを渡してくれるミンギュ。

ミンギュってこんなに気遣いできたっけ？

思えば、いつもミンギュは私のために動いてくれていた。

私が、意地張って嫌なこと言っていたから。

『ミンギュは彼女作らないの？
ミンギュのこと好きな人多いじゃん。』

MG「俺？俺はいらない。」

『なんで？』

MG「なんでって…。Aがいるから？」

『どういう…、』

MG「俺、好きな子いるし。」

　

・