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「なに？恋愛相談でも受けてたの？」
とっつーとふたり並んでふう、とため息をつくと、後ろから支配人の声がした。
「分かるの？五関くん」
「なんとなくね。あの彼でしょ？ガトーショコラの」
「あれ、支配人あの時いらっしゃいましたっけ？」
あの日の記憶を思い起こそうとしたら、また厨房から元気な声がした。
「おれが教えたんだよ〜だって気になるでしょ、ああいうお客さん」
「またお前はそういう興味本位で…」
とっつーが呆れたように腰に手を当てて呟く。
塚ちゃんは、レジ締め作業に手を付けながら、むうう、と口を尖らせた。
「だってさ、あの女の子泣いてたし…」
「え？そうなの？」
「え！？Aちゃん、見てなかったの？あの子、ここ出てく時ちょっと泣いてたよ」
…知らなかった。
ビンタされて、何が起きたか分からずぼーっとした様子の和田さんにしか、目がいっていなかった。
ということは。
彼女は、ただ怒っていただけじゃない……？
「何で、怒ったんだろう…」
「Aちゃんなら、分かっちゃいそうだね」
今日の売り上げを計算しながらとっつーが言う。一体、私を何だと思っているんだろう。
「分からないよ、そんなの…」
「そうかな。でも和田さんの恋心を当てたよ」
「あれは分からない方が不思議だってば…ほら、塚ちゃんだって支配人だって気付いてるでしょう？」
「んー、そうかぁ、俺だけかぁ」
「まぁまぁ。とっつーは人とは違う視点を持ってるから」
フォローなのか何なのか分からないけれど、支配人がにこにこととっつーを見る。
そんなふわふわした空気を自分で変えるように、支配人はぱん、と手を叩くと、
「さ、みんなお疲れ。早く帰って休まないと、もうすぐ忙しくなるんだから」
と言って、私たちを急かした。
クリスマスは、もうすぐだ。
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ろっか(プロフ) - お話めいっぱい書きすぎてあとがき入れられませんでした！！この計画性の無さ！！なのでコメ欄で失礼します。お読み頂きありがとうございました！あとがきはTwitterにでも載せます(笑)…ろっか (2019年12月27日 0時) (
レス) id: 2af5960142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろっか | 作成日時：2019年11月3日 16時
