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ＡＭ１０:２５。
「よいしょ、と」
店の看板を外に出すのは、私の仕事。
その後は軽く掃き掃除をして、店の外観をチェック。
…よし、今日もばっちり。
最後に、扉に掛かった札を「OPEN」の表示にする。
これが私の、朝のルーティーン。
開店と同時にものすごい数のお客様が店内になだれ込んでくる……なんてことはなく。
ごくごく平和に、穏やかに開店時間を迎える。
重そうに見えて、実は結構軽めの扉を開けると、チリリン、という心地よいベルの音がする。
心地良いそのベルの音が鳴りやまない内に、耳に飛び込んできたのは。
「あれ、おれさっきあのテーブル片付けたっけ？」
「俺が片付けておきました。もー、ほんとに塚ちゃんは…」
「とっつーそう言うけどさ、普段おれの方がちゃんと片付けてるからね！？」
「なんでそういちいち言ってくるかな、ありがとう、でいいのに」
「それを言うならとっつーはさぁ」
「はいはいはい、おしまい！」
ギャルソン２人のしょうもない小競り合い。
２人の間に割って入ると、「聞いてよAちゃん〜」と、金髪のギャルソンにぎゅーっと横から抱きつかれる。
「やめて塚ちゃん、暑苦しい」
「Aちゃんひどい！でもそんなクールな所も好きだよ！」
「ほら、Aちゃん嫌がってるんだからやめなさいって」
「とっつーは黙ってて！」
この２人は、仲が良いんだか悪いんだか分からない。
でもきっと、毎日こんなやり取りをしていても飽きないのは、仲が良いってことなんだろうとは思うけど。
「さ、もう開店したんだから、仕事してくれる？」
私がそう言って塚ちゃんをべり、と剥がすと、後ろから「あーっ！！」という声が聞こえた。
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ろっか(プロフ) - お話めいっぱい書きすぎてあとがき入れられませんでした！！この計画性の無さ！！なのでコメ欄で失礼します。お読み頂きありがとうございました！あとがきはTwitterにでも載せます(笑)…ろっか (2019年12月27日 0時) (
レス) id: 2af5960142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろっか | 作成日時：2019年11月3日 16時
