16,1000hitありがとうございます!!(サブタイトル:今だけは手を取り合って) ページ20
not side
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合流した2人は、どこに行くかで迷っていた。
ピット「街に行かない?
もしかしたら僕ら以外に生命体がいるかも」
そう話す彼の背には美しい羽が生えていた。
ゼロ「そうだな…
それに街には生命を維持するための
最低限の設備くらいはあるだろう。
衣食住が揃っていなければ
参加者と戦う前に、息絶える事ぐらい
主催者もわかるだろうしな。」
彼は腕を組みながらそう告げた。
ピット「よしっ。なら決定だね!」
嬉しそうにぱっと笑ってみせると美しい白い羽をふわりと広げた。
少し羽ばたくと風が起こり、彼の首のネックレスが揺れる。
ピット「さぁ、行こう!ゼロ!」
今にでも飛び立とうとするような勢いで、もう一人の方の名前を呼んだ。
しかし、ゼロと呼ばれた者は、ため息混じりに
ゼロ「飛べないだろ…ピット…。」
と言い放った。
ピットの目が左右に揺れる。
ピット「そうだった…。僕、飛べないや。どうしよう?」
申し訳なさそうにゼロに問う彼の目は、ゼロの姿を映していない。
そんな彼をゼロはじっと見つめ、
ゼロ「……俺が飛べるようにしてやろう…。
__ピットは飛べるようになる_。
これでいいだろう…。」
ゼロはそう言い終わると静かに、ピットの頭を優しく撫でた。
ピットははっと顔を上げると、ふわりと微笑み「ありがとう」と言った。
ゼロは少し表情を緩めさせると羽を羽ばたかせて大空へと飛び立った。
それに着いていくかのようにピットも同じく空へと舞った。
天使と悪魔という真逆の2人が一緒に飛ぶ姿は。
今は神にも魔王にも気付かれない。
__今だけは、手を取り合って_。
to be continued
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あめだま(プロフ) - 見返してみれば矛盾だらけでした。修正したりしてますので矛盾してたら指摘下さい!( (2018年2月3日 9時) (レス) id: e80c6ffed5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まーりん | 作成日時:2017年11月20日 22時