私達は、兄弟なの？ (ページ29)

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27.▽ ページ29

臣side

秀「やっぱ発作出たか…」

隆「かなり酷めだなぁ。」

そう言いAを見つめる、俺と隆二と秀太と西島くん。

弘「喘息の方も元からかなり酷かったんだよね。

みんなの前だと我慢しちゃって、吸入するのちょっと遅くなって、それで…って感じで。」

隆「ちょっと治療どころじゃねぇなぁ、今のままだと…」

そう言って、頭を悩ませる隆二。

担当じゃなくたって、今の喘息の状態がどれ程悪いのか、そんなことは分かる。

臣「でも、時間が…」

そう、Aには時間がない。

このままじゃ…

弘「でも、Aの喘息って精神的な面も大きいんだよ。」

隆「それなら…、でも、Aにとって今の状況ってさ、」

秀「間違いなく、自分のことを責めてるな。そーゆー性格だから。」

臣「弱音、吐かないもんなぁ…、俺らにも、他のやつらにも。」

弘「カウンセリングしてもらうことってできる？」

臣「カウンセリング？」

弘「うちの病院のカウンセリング担当の人いるんだけど、その人には色々、相談してたんだよね。

俺達よりは話しやすいんじゃないかな？」

隆「確かに。」

秀「試してみる価値はあるかもな。」

早速、カウンセリング担当の先生と連絡を取る。

臣「いけるって。伸之に担当してもらうわ。」

隆「あいつなら話しやすいかもな。」

しばらく四人でこれからのことを話し合った。

二人とも担当を外れて違う病院に行っても心配らしく、これからも来る、そう言った。

秀「じゃあ、またな。なんかあったら連絡して。」

そう言って二人は去っていき、俺たちも仕事を再開した。