私達は、兄弟なの？

14.知らなかった ページ16

涼太side




臣「Aには長期間の入院が必要なんだ。」

涼「…え？」

臣「落ち着いて聞いてほしい。

Aは喘息、そして脳腫瘍なんだ。」



倒れたときから、いや、倒れる前からAが何が隠してたことは分かってた。


でも、こんな大変なことだったなんて。

そんなことは予想できてなくて。


隼「でもさ、治療方はあるんでしょ？」


兄さん達は何も話さないし、玲於は下向いてるし、俺は何がなんだか分からなくて、今、一番冷静なのは隼なのかもしれない。



臣「今、調べてみたら思っていたより腫瘍が大きかった。抗がん剤で小さくしてから手術で取り除くのがベストだと思う。

喘息もあまりよくない状況だから長い期間抗がん剤は使えないから。」



俺でも分かる。

あまりよくない病状であることくらい。



臣「担当医は俺と隆二だから。でも、何かあれば他の人が来ると思うし。

俺達もAの病気を治したいのは同じだから、支えていこう。」




そう言いながら臣くんは俺を見てきた

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