夢の続きを始めよう。【Kazuya.O】 (ページ9)

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「ったく…際どいボケをかますなお前は」

「ごめんて…」

「収拾つかんくなるボケをツッコむ俺の気持ちにもなれ」

ドッと疲れた表情をする最年長の丈くんを前に、縮こまる彼。

「突然お邪魔して…驚かせましたよね。本当にごめんなさい」

「あっ、いや…それは全然！むしろ俺らの方こそ勢い余って飛ばしてすみません」

「きっとファンの子なんやろうなと思って…ついはしゃいでしまいました」

「俺らのこういうとこ、ホンマ関西よな…ノリにノリ過ぎるっていうか」

「ライブのMCも上がり過ぎてお客さんを置いてけぼりにするし…」

「ごめんね…？」

「そんな…私は大丈夫です！」

彼らから謝られるのが、逆に申し訳なさすぎて。

ひたすら首を横に振り、両手を前でブンブンと振った。

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「…俺さ、今日Aちゃんと街で出会って、見つけてきたんよ」

しばらく口を閉ざしていた大橋くんが、スッと紙袋に手を伸ばす。

「見つけた？…何を？」

「みっちーと、みんなへのプレゼント！」

1人ずつ、透明なラッピングを施した“それ”を手渡す彼。

受け取ったメンバーの目が輝く。

「みっちー、改めてドラマ主演決定おめでとう！」

「！…大橋くん……」

「Aちゃんからみっちーが安眠クッションを欲しがってるって聞いてさ。これから忙しくなるやろうけどこれ使ってしっかり寝て頑張って！…な、Aちゃん」

「、はい！抱きクッションとして是非！使ってください…」

「みっちーファンのAちゃんが言うんやもん。絶対良いヤツ！」

“みんなにはミニクッション買ってきてん。ムニムニして発散できるんやって”

彼のドヤった言葉に、道枝くんはフワッと

「ありがとう…大橋くん、Aちゃん。…大事にするな」

と、微笑む。

「…喜んでもらえて、良かったです」

「俺らの分までありがとうな、はっすん。Aちゃんも」

「いーえー！」

「ムニムニ触りまくりますね！」

「俺も触るわ」

「丈くんが言ったら何かスケベに聞こえる」

「は！？何でや！長尾も同じこと言ってるやん」

「謙杜と丈くんは違うんすよ」

「なっ……！」

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絶え間なく続く、大好きな人達の会話。

それに笑っていたら…彼の眼差しを感じ取って。

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「……笑った」

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