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「…き、きみ〜？」
「すまん、起こしてもうたみたいやな。」
「んー、気にせんでええよ。今日、仕事終わるの遅かったん？」
「せやねん、やからひなちゃんの寝顔だけでも見たろって思うてな。」
「ふふっ、来てくれてありがとな？」
胸元に顔を擦り付けて大きく息を吸い込むと大好きな匂いで胸がいっぱいになる。
「あんまかわええことされると寝れなくなってしまうで？」
「…へ？」
何かわからずきょとんとしていると、あっという間に組み敷かれてコツンと額を触れ合わせた。
ドキドキと高鳴る鼓動に息苦しさを感じながら目を瞑る。
するとちゅっと優しく口付けられた。
「…っん、きみ…っ。」
「ホンマかわええわ〜。」
２度、３度と口付けられてふわふわとした気分になってくる。
「…っ、あかん、きみっ。ホンマに寝れなくなってまうから…っ。」
「んー、せやなあ。じゃあそろそろ寝よか？」
そう言って隣に寝転がり、また温かな腕の中に閉じ込められた。
「うん、寝る〜。また時間があるときにイチャイチャしよな？」
「ふはっ、ええよ。その時はたっぷり甘やかしたるわ。」
「ありがとー。」
しっかりと背中に腕を回し、胸元に顔を押し当てると心地よいリズムでトントンと優しく背中を叩いてくれる。
すると少しずつ重たくなってくる瞼。
「おやすみ、ひなちゃん。」
「んー、おやすみ〜。」
そう言い終えると少しずつ薄れゆく意識の中で起きたら美味しい朝ごはん作ったらな…なんて思いながら眠りに落ちた。
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end
＊スミレの花言葉…“ささやかな幸せ”
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作者名：∞さっちん∞ | 作成日時：2017年9月17日 12時
