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「なあ、きみ。もう心は満たされたから次は…。」
「…わかっとるよ。今日、ひなちゃんち泊まってもええんやろ？」
「うん、もちろん。溢れるくらい満たしてや？」
「ええよ。たっぷり甘やかしたるから覚悟しとき。」
「ん…、楽しみにしとる。」
温かい腕の中に閉じ込められたまま顔を見上げ目を閉じる。
すると微かに笑った気配がして、
「ひなちゃんホンマかわええわあ…。」
その声が聞こえたのと同時にちゅっ…ちゅっと音をたてて額、目尻、鼻先、頬、唇へとキスを落としてくれた。
幸せな余韻に浸っていると、ぐ〜っと腹の虫が鳴く。
安心したら腹が減ってきた。
でもこれは恥ずかしい。
だんだん顔が熱くなってくるのがわかる。
「くくく…っ、今は色気より食い気やな。メシ食いに行こか？」
「うん、行こ？…あー、恥ずいわあ…。」
恥ずかしすぎて熱くなった顔を手で扇ぎながら離れると優しく手を掴まれた。
そのまま指を絡めてぎゅっと繋がれた手。
「なあ、大丈夫なん？コレ…。」
繋がれた手を軽く揺らすと、
「大丈夫。こっち人通り少ないから…。」
そう言って、そのまま歩き出す。
たまには、こうやって一緒に外へ出るのもええなあ…。何て思いながら愛しい人の横顔を見つめた。
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end
※アングレカムの花言葉…“いつまでもあなたと一緒”
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作者名：∞さっちん∞ | 作成日時：2017年9月17日 12時
