検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:46,389 hit

ページ6

村上side









きみの誕生日前日。





休憩中、らしくもなくテーブルに伏せて考え込んでいた。









誕生日プレゼントがなかなか決まらへんねん。









2〜3日前、ネットでプレゼントの意味なんて柄にもなく調べたりして一応、候補はいくつかあるんやけどなあ…。









空き時間にでもショップに行って、
商品を見てから決めようか…
そう思いながら伏せていた顔をあげた。









ふと視線に気づき目をやると、





「なんや、珍しく考え込んどったな…。」





いつの間にか来ていたすばるに声をかけられた。









「…あー、プレゼントのことでな。」


「まだ買うてなかったん?」


「うん、なかなか決まらんくてな…。
でも今日の空き時間にでも買うてくるわ。」


「そっか。まあヨコなら何でも喜びそうやけどな。」


「ははっ、そうやったらええけど…。」









プレゼントは何とかなりそうやけど、
気がかりなのは部屋での過ごし方や…。









「…他に何か考えてることあるん?」









無意識のうちに浮かない顔をしていたのか、
俺の顔を心配そうに覗きこむすばる。









「あー、いや…。
ちょっとは特別なことしたりたいなあ…、
て思うてるんよ。でも思い浮かばんくてなあ…。」


「そらアレ使うしかないやろっ!」


「使わへんっ!アレ以外で何かあらへんかなあ…。」


「じゃあ、おっちゃんが火照ってどうにもならんくなるような薬プレゼントしたろか?」


「はあっ!?何言っとんねんっ!」


「ひながソレ飲んで大胆なことしたったらええねん!」


「…え、遠慮しとくわ。」


「何でやっ!ヨコのヤツ、喜ぶこと間違いなしやでっ!?」


「勘弁してや。この忙しい時に体を酷使するようなことしたないわ…。」


「お前が上で腰振ったったらええねんっ。」


「…っ!あ、あほかっ!
お前はソッチの方しか考えられへんのか!」


「当たり前やんっ!俺やぞっ!?」


「…聞く相手間違えたわ。」









すばるとのやり取りに何だかどっと疲れが出たような気がした…。







.

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (51 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

∞さっちん∞(プロフ) - 華子うさぎさん» コメント有難うございます!私の理想の黒さんと紫さんの関係性を書いているので、そう言って下さると嬉しいです♪また何か書けるように頑張りますね。 (2018年6月15日 16時) (携帯から) (レス) id: b80015d902 (このIDを非表示/違反報告)
華子うさぎ(プロフ) - 多分付き合って長いだろう彼等がいつまでもお互いを思いやりときめきやドキドキを忘れず居るところが好きです。紫さんを可愛いと思っている黒さんと黒さんの前では甘えんぼうの素に戻っている紫さんがたまりませんね。また素敵なお話待っています。 (2018年6月15日 13時) (レス) id: ba95bef1dd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:∞さっちん∞ | 作成日時:2018年5月7日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。