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「おいしい〜」
わたあめを片手に持ちながらふわふわと微笑むA。
いくらなんでもかわいすぎでしょ……
この光景を何かに収めたくてスマホを構えてこっそり写真を撮ると、それに気がついたAは「やめてよ！」なんて慌てて顔を隠した。
『ごめんもう撮ったわ』
「最低！変態！肖像権侵害！」
『はー？別に1枚ぐらいよくないですかー？』
「よくない！だって絶対ブサイクに写ってるもん……」
なんて自信なさげに言うけど、俺からしたらどこがブサイクなのかわかんない。
Aのことブサイクとか思ったこと1回もないし……
むしろいつもかわいすぎるから困るんだわ……
『ほら、大丈夫だってちゃんとかわいく写ってるよ』
「っ、ぜんっぜんかわいくないじゃん……！」
撮った写真を見せるとブンブン首を横に振って否定されてしまった。
えぇ……基準難しい……
「優斗こっち向いて」
『ん？…………は！？』
「はい！仕返し〜！」
完全に油断してた……
名前を呼ばれて反射的に横を振り向くと、Aはスマホからシャッター音を鳴らしていたずらっ子みたいにクシャッと笑った。
「ストーリー載せまーす」
『待て待て！今ぜってぇマヌケな顔してたって！』
「はっ！わたしの気持ちがわかったか！」
べーっと舌を出しながらそう言うAは悔しいけどめちゃくちゃかわいい。
ほんといちいち好きにさせんなよ……
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作者名：まれぴゅま
x他3人 | 作成日時：2020年6月28日 1時
