【wrwrd!】天才軍師のとある手記【軍パロ】

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いつの間にか堅苦しい敬語も王子呼びも無くなり、「コネシマ」「ウツ」と呼び合うまでになっていた。

境遇が驚くほど似ており、その日の内に「王族と公爵家として深い関わりのある奴」から「ただの気の合う友人」へと関係は変わり、朝日が昇り始めた頃に一旦別れた。
悲しい事に、俺もコネシマも自分の家族からは気にも留められていない為、朝までそれぞれの家に帰らなくても大した問題は無いからな。



後日、改めて反乱軍の集まりに参加してほしいとコネシマに頼まれ、指定された場所へと向かった。
隠れ家として使っている場所らしい。
既にコネシマはその中におり、反乱軍の士気を高める演説中のようだ。




よ、と声をかけると、演説を締めくくり、「皆それぞれの任に就くように」と呼びかけた。
…その歳に見合わない程、皆を纏める統率力に優れているな。やはりそれは王家の遺伝だろう。



個室へと移り、決して豪華とは言えない椅子にお互いに腰掛ける。



kn「よう来てくれたな、ここが反乱軍の本部やで。」



そう歓迎の言葉をかけてくれたコネシマ。
警備もしっかりしており、反乱軍である証を持たない者はここに入れない仕組みのようだ。
…いつの間にか絆され、俺はこいつと打ち解けたその日にその証を貰ったけどな。


詳しく色々な話を聞き、「それだと失敗する確率が上がるからこうした方がいい」等のアドバイスも伝え、段々と形になっていく国家転覆の為の作戦。

そんな中、今更？と聞きたくなるような疑問がコネシマの口から飛び出してきた。



kn「ここまで色々話しといてあれやけど…改めて聞いておく。」


kn「俺たち反乱軍に、協力してくれるか？」



yesか、noか。どちらかしか選ばせないかのような…いや、yesと言え、とでも言わんばかりの気迫。



…俺の中には、もう協力しないという選択肢は無かった。
境遇も、考える事さえ似通っているこいつに。



ut「こないに色々聞いといて、今更無理ですなんて言うわけないやろ。」




これからの俺たちの関係は、王族と公爵家の元跡継ぎでも、気の合う友人でもない。




言うなれば…＿＿＿＿＿＿＿＿"国家転覆を目論む相棒"、やな。




ut「なあ、王子サマ……俺が"相棒"として協力してやってもかまへんけど？」


kn「！…必ずそう言いはると思ってん、これからよろしくな、"大先生"。」




椅子から立ち上がり、固い握手を交わした。


さあ、ここからだ。


俺たち反乱軍が、…この国を必ず終わらせる。

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