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 屋上に出て生徒達の相手をしながら夜空を見上げると、時折目の端を流星の光がかすめる。


『杏寿郎とまた付き合えます様に』

 そう願って杏寿郎の姿を探すと、あの娘の望遠鏡を覗き込んで居る彼の姿が見えた。


 いても立ってもいられなくて、杏寿郎に声をかけて二人を引き離した。


「忙しいのに合宿に付き合ってもらってごめんね。

 迷惑じゃなかった?」

「む? いやそんな事はないぞ」

「星、綺麗でしょう?」

「ああ、そうだな」

「流れ星見えた?」

「土星なら見たぞ!」

「もう、今日は流星群の過観測してるんだから、流れ星見なきゃ」

「そうだったな」


 私が笑うと、杏寿郎は恥ずかしそうに頭を掻いた。

 その可愛らしい笑顔に、やっぱり胸がときめいてしまう。


 その時、頭の陰から鈴村さんの不安げな瞳が見えた。


 チリと胸が痛む。


「あ、ゴミ」

「む?」

「動かないで」


 私はそう言って杏寿郎の肩に手をかけ、それらしくふっと息をかけてゴミを払ったかの様に振る舞う。


「取れたか?」

「ええ、多分」

「多分?」


 私がくすくすと笑うと、鈴村さんは背を向けてお友達の方へと歩いて行った。

 本当に、払って取れたら良いんだけど。

 そんな、嫌な事をつい考える自分が本当に嫌になる。



「そろそろ、一度生徒達の観測の様子を見回りしてくるわね。

 杏寿郎もここで流れ星探してみたら?」

「うむ、そうだな」


 杏寿郎をその場に残して、私は生徒たちの方へと歩いて行くと

「どう?

 観測うまく行ってる?」

と、声をかけた。

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設定タグ:キメツ学園 , 煉獄杏寿郎 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ゆいさん» ゆい様、いつもコメントありがとうございます(*´ `)うわああぁ、そんなふうに言ってもらってすごく励まされます!これからも拙い文章ですが是非是非よろしくお願いします!(*´艸`*) (2021年9月17日 3時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 華様 おはようございます!華様の情景が浮かぶ様な素晴らしい話、本当大好きです!!長いなんて思わないくらいいつも楽しい読ませて頂いてます\(//∇//)\ お忙しいのに、いつも更新ありがとうございます!! そして、煉獄先生ー。がんばれー!!次も楽しみです!! (2021年9月16日 8時) (レス) id: c872c7d816 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆいさん» ゆい様、コメントありがとうございます(*´ `)先生はきっと大正軸より少し歳上なので、中身は大人のイメージです。ゆい様の元気の元になれましたか?(*´∀`*)こちらこそありがとうございます!! (2021年9月9日 18時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 華様 夢主ちゃん、よかったですーやはり、先生は頼りになってかっこいいし、ステキです。、、、最後のムフフな展開もドキドキですーー。今日は仕事がんばろーって、思えました!!ありがとうございました!行ってきます!!(*^ω^*) (2021年9月9日 8時) (レス) id: c872c7d816 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆいさん» ゆい様、コメントありがとうございます(*´ `)連れ去るのも良いけど、夢主ちゃんはきっと最後まで仕事をやり遂げたいだろうな、でも心配だから見守るんだろうな、と言う感じです(*´艸`*) (2021年9月2日 21時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=punishop  
作成日時:2021年3月29日 8時

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