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2. ページ17

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マルコ「ちゃんと装飾品は外したのかよい」
『外したって!』
ベイ「ピアスも?」
『あ…』
ベイ「まったく…」
マルコ「心配だよい…」

マルコに付き合ってもらいながらひたすら手順を頭に叩き込んでたら、一瞬で約束の時間になった
とっくに日は落ち、あたりは真っ暗闇
船に灯る炎だけが辺りを照らす

船の甲板には海賊旗が広げられ、その前中央にオヤジ
そして、欄干をぐるっと一周するように船員全てが集結し、物々しい雰囲気が漂っている

緊張なんて今までほとんどしたことないってのに、今回ばかりは内臓がひっくり返りそうだ

マルコ「あんなに練習したんだ、大丈夫だよい」
『お、おう…』
ベイ「そんなに緊張することじゃ無いよ、ほら、行ってきな」

ベイに背中を押され中央まで出ると、口上人のビスタが話始め、用意された盃に酒が注がれる
続いて取持人のラクヨウの合図でオヤジがそれを飲み干し、俺の分が渡された

これを飲み干せば、晴れて俺は白ひげ海賊団の旗を背負うことになる
正式に、オヤジの娘になることができる

迷いはなかった
同じように一気に飲み干すと同時に、船員達から声が上がる

《いい飲みっぷりじゃねえか!》
《よろしくなA!》
《よっしゃ宴だ!酒持って来い!》

今までの静かさが嘘のような騒ぎっぷりに拍子抜けした
ベイが駆け寄ってきて、力一杯俺のことを抱きしめるから、飲み干した酒が出てきそうだ

ベイ「歓迎するわA!私の可愛い妹!」

次から次へと押し寄せる家族達にもみくちゃにされてると、突然体が宙に浮く
落ち着いた先はオヤジの膝の上

白ひげ「お前達、そんなに構っちゃAが身動き取れねえじゃねえか」
マルコ「ずりいよいオヤジ!」
白ひげ「グララララ、わがまま言うんじゃねえ、今日の主役はAだ」

最初はブーブー文句言ってたやつらも、そのうち好き勝手飲んで食べての大騒ぎ
もちろん俺も

その日の宴は夜が明けるまで続いた

3.→←1.盃ー幼少期ー



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作者名: | 作成日時:2024年8月16日 19時

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