17-見せしめ ページ45
『…みんなどうしたの！？』
夕食の片付けを終えて自室に戻ると、裏庭の方から何やら騒がしい声が聞こえてきた。
不思議に思ったAは、傘をさして様子を伺いに行くと、そこには雨に濡れながら言い合いをしているえりなたちの姿があった。
「A…！？」
「そうか、私たちはこんなところまで走ってきていたのか…」
『話は後にしよ！！とにかく、このままじゃ風邪引いちゃうから雨宿りしてって！早く極星寮に！』
こうしてAは、えりなと緋沙子を連れて寮へと戻った。
この時アリスと黒木場も一緒にいたのだが、えりなの行き先が決まると、安心して自分の家へと帰って行った。
すると間もなくして、創真も寮に戻ってきた。
「……薙切だ」
「お…お邪魔しているわ…」
「あ、新戸もなんで？」
「話せば長くなるのだが…」
そして緋沙子は、これまでの経緯を二人に話した。
薊によって、えりなの授業や仕事の制限が始まったこと。
緋沙子が秘書から解雇されたこと。
その横暴さに怒ったアリスが、えりなを家出をさせたこと…
『……えりな、とりあえずお風呂入っておいで？』
「…ありがとう」
えりながお風呂に向かうと、入れ替わるように他の寮生たちが駆け付けてきた。
すると深刻な表情を浮かべる緋沙子を見て、何事かと首をかしげている。
「えりな様を暫く匿ってもらえないだろうか？！」
そんな中、緋沙子が口にしたその言葉に、皆は安易に首を縦には振ることができなかった。
「…薙切家のお嬢様だぜ？」
「そんな重要人物を匿ってたら問題になるんじゃ…？」
「あ、あたしたち誘拐犯？！」
そんな皆の反応を見て、緋沙子は重い口を開いた。
「……話さぬ訳にはいかないな。今から話す事…他言無用でお願いしたいのだが──」
そして、えりなの過去が語られた。
緋沙子の話が終わると、タイミングよくえりながお風呂から上がってきた。
「「薙切さん！！」」
「！？」
すると皆は、勢いよくえりなに泣き付いていった。
「薊とか言ったか…ムカつくぜ！許せねぇよ！」
「おぉ！親のする事じゃねぇぜ畜生！」
「いくらでも寮に居ていいからね！えりなっち！」
「えりなっち！？えりなっちって私の事？！」
『えりなーっ！！』
「なっ、Aまでどうしたのよ？！」
Aはおもいきりえりなに抱きつくと、彼女を守るという決意を込めて力強くこう言った。
『ようこそ、極星寮へ！』
こうして、極星寮にえりなが歓迎された。
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
