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あの衝撃的な夜が明け、この日は朝から十傑の緊急会議が行われた。
議題はもちろん、新総帥の決議についてである。
「よし、ではこれで決議終了としよう」
しかし会議とは名ばかりで、新総帥賛成派はすでに過半数を占めている。
従って、結論はすぐに出された。
そして司の最終決定の言葉に、賛成派である竜胆たちが静かにうなずくと、会議は呆気なく終了した。
Aは全く状況が飲み込めないまま、隣にいるえりなが気になり目を向けた。
『……大丈夫…？』
「……えぇ」
えりなは昨夜からずっと様子がおかしい。
その原因として、"薙切薊"が関与していることは間違いない。
そう思うと、Aはいてもたってもいられず必死に声を上げた。
『待ってください！司先輩！！』
「…A、どうした？」
その声に振り返った司は、いつも通り優しい表情を浮かべていた。
『こんなに急に総帥が変わるなんて、やっぱりおかしいですよね？
一体何が起こっているんですか？
薙切薊とは…彼は何者なんですか？！』
「…何者って…」
そして司は、いつも通りの優しい声で答えてくれた。
しかし何故か、Aはその答えにゾクッと恐怖を覚えるのだった。
「彼と俺の利害が一致したんだ」
『…え？』
「大丈夫、そう深く考えずとも、すぐに思い知るさ。
…君の自由は終わったんだと、ね？」
そう言って司はAの頭を撫でると、変わらぬ優しい笑みを浮かべて会議室を後にした。
『……』
一方で、不満気にこちらを見ている久我と、いつもより真剣な表情を浮かべている一色の姿に気がついた。
『あの、一色先輩…久我先輩…！』
彼らはこの件に賛同していない。
そんな二人ならば何か教えてくれるのではないかと、Aは一縷の望みを込めて尋ねてみた。
『今回の件、お二人は何かご存知ないですか？！』
「……知らないよ」
「ごめんねAちゃん…
今、僕が言えることは何もないかな…」
しかし返ってきたのは、久我の不機嫌な捨て台詞と、一色のどこか煮え切らない言葉だけだった。
その後、総帥交代のニュースは遠月の内外へあっという間に広まった。
Aは、自分のあずかり知らない所で"何か恐ろしい事"が始まったということを理解した。
しかし遠月での日常は、何一つ変わっていないように見えるのだった。
すこし、不気味なくらいに…
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篠。(プロフ) - ゆかりさん» タクミくんもカッコいいですよね〜(*´ー｀*)後に活躍してもらいますね！！笑 (2019年9月17日 15時) (
レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 篠。さん» タクミくんとの絡みもきになるところです！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» これからオリジナル要素が濃くなるので、原作と流れは同じですが、表現の方法や原作に描かれていない場面の設定などによって、見え方が変わってくると思います！楽しんでいただけると嬉しいです(*´・∀・｀*) (2019年9月14日 19時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり(プロフ) - 原作と少し違うのが良いです！ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 9654438337 (このIDを非表示/違反報告)
篠。(プロフ) - ゆかりさん» ふふ、気合い入れて頑張りまーす(*￣ー￣) (2019年9月8日 22時) (レス) id: 77342cf851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：篠 | 作成日時：2019年6月15日 23時
