【呪術廻戦】愛してるって言葉ほど、意味のない言葉はない【男主】

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「もう帰るの？」





ベットの中から聞こえた声

Aは床に乱雑に脱ぎ捨てられた制服を拾ってワイシャツに腕を通す

一番上のボタンは外してそれ以外は全部かけるがギシッと軋んだベットから出た男はAを後ろから覆い掛けたボタンを外していき首に唇を落とした






『やめて』

「つれないね」

『さっきしたじゃん』









学校をサボって街に出た

なんだかイラついてそれを忘れたかっただけ

何人もいるうちの一人の男と交わって終わり

相手は付き合いが長い。どっかの会社の社長だったはず。忘れたけど





「彼氏と別れた？」

『まぁ、そんな感じ。恋人ごっこに飽きたから捨てたけど。諦め悪くてさ』

「でも外見はいいじゃん。知ってるよ少し前に手繋いで歩いてたの見た」

『ストーカーかよ。キモい。お金早く出して』

「Aから誘ってきたのに？」

『バカ？俺を抱いたろ』







お金を受け取って部屋から出る

都合のいい存在はたくさんいるし、悟じゃなくたって良かった

だけどある日、あいつは真っ赤な顔して信じられないくらい緊張しながら俺に好きだと言ってきた





１回は断った。

２回目も見逃してやった

３度目に、遊んでやろうと思った。恋人ごっこ。暇潰し。




災難な奴だと思う。

いくら最強でも俺を本気で好きになってしまった報い

もう少し続けるなんてできなかった。あいつが日に日に俺に溺れていくのがわかったから




生ぬるい生活に、慣れてしまいそうだったから








＿好きだよ、愛してる＿






ガタンゴトンと電車にゆられる体

頭にあいつの声がこだまする







『早く諦めればいいのに』

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