愛しのクチルズ3 (ページ15)

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思い出したくなかった② ページ15

JO『A怖かったね。大丈夫だよ』
優しく優しく背中をさすり続ける

「ジャニヒョン……っ…」

暫くして落ち着いた所で、意を決して聞いた

JO『A記憶が戻っているんだね？そしてあの人は前の犯人？』

「そうです…あの人に前に蹴られて、コーヒーもかけられて」

暴行以外の行為に驚いたけど、触れてほしくないだろうから触れずに話を続けた。

JO『マネヒョンに言っておく。そして警察にも通報しよう』

「言わないでください…私の記憶が戻ったら…私はNCT127を辞めないといけないから」

TY『Aなんで！！ッそれを知って、、』

"Aが記憶を取り戻した場合、Aをグループを辞めさせる"この話はメンバーと会社のごく一部の人間とマネージャーしか知らない

「私相当嫌われているみたいです」
涙の後が残る頬を無理してあげる

「スタッフさんが教えてくれました」

スタッフなのか？会社内にAのことをよく思ってなくて、わざわざ事件の概要と俺達がAを脱退させることを丁寧にAに話す奴が身近に居るなんて恐ろしい。
俺達はそんな奴と仕事をしてきたのか？

Aがスタッフから聞いたと言った瞬間に、ドヨンは『誰か言え』と恐ろしく低く冷たい声が車内に響く
ここにいるのは俺とテイルヒョンとテヨンとドヨンとA比較的に冷静なタイプだけどみんな怒りでわなわなと震えている。

DY『誰がそんなこと言ったんだよ！』

「忘れました」
怒るドヨンに対して飄々としているA

TL『A、そんな人間のこと庇う必要なんてないよ』

「私はそんな人のことはどうでもいいんです」

「私は、思い出してないフリをしてでもここに居たいんです」

「傷つけられるよりも、何よりも嫌なのは…みなさんと離れることなんです…」

「……みんなだったらわかってくれるでしょ？」

「ずっとこの舞台に立ちたかった。練習生をしてきたオッパたちならわかってくれるでしょ？」

そう言うとまた涙をぽろりと溢した

その姿が美しくて、みんなの怒りは鎮まり同情を誘った