讐-ada- (ページ43)

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朝、事務所に行く途中に樹くんからラインがきた。

内容は瑞貴ちゃんとご飯に行くことになったって。

行動早すぎてびびる。

でもあいつ、何するか…

今度は樹くんに何かあったら…

何かある前にちゃんと守らないと…！

てか自分の心配もしないとだ。

昨日の今日だし、絶対荒れるよね。

なんて思っていたらもう楽屋の前。

何も言わずに楽屋に入る。

もうメンバーは揃っている。

深「あんなことしといてよく平気でこれるよな」

渡「ほんと。まじで見損なった」

岩「俺たち許すつもりないから」

私が来たことに気づくと次々と言われる暴言。

私の中で怒りと悲しみが同時に湧き出すけど、とりあえず今は我慢。

楽屋にはいたくないから、荷物だけ置いてスタジオに向かう。

すると、私を追ってきたのか阿部ちゃんに呼び止められる。

阿「Aっ」

『何…？』

阿「Aが全部やったなんて、嘘でしょ？」

『何で…？』

阿「分かんないけど、何年も一緒にやってきたんだし。Aはそんなことする様な人じゃないってことくらいわかるよ」

阿部ちゃんの言葉に何も返せず、黙ってしまう。

阿「とりあえずさ、また何かあったら言って？」

と言って楽屋に戻っていった阿部ちゃん。

何だったの、今の…

信じていいのかな…？

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