[ハイキュー]君に溺れる夏 (ページ43)

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プール掃除も終盤に差し掛かり、皆にも疲れの色が見えてきた

私は夜久くんと突っ立っておしゃべりをしていた

「お疲れ夜久くん」

「お前もリエーフといて疲れただろ、お疲れ」

そう言って夜久くんは、私の頭を撫でた

優しく目を細められ、何だかむず痒かった

「なあA、」

「なに?」

「Aってさ、好きなやついる、?」

「え"っ、」

好きな人、!?!?

そんなこと考えたことなかったよ!

黒尾くん?いや違う。

夜久くん?う～ん、違うデショ?

好きな人は中学生を最後に今までいない。
中学の時に好きになった人は、先輩でサッカー部の人。

冴えない感じだったけど、優しくて笑顔が素敵だった。
何故か知らないが、先輩からの告白で付き合うことになった私たちは、
２年くらい付き合った。

だけど、先輩がサッカーの関係で地方に行くことになり、
私たちは別れた。

それから、私は恋愛に全くといっていいほど関わりがなくなった。

だから....

「いない、かなぁ...」

そう答えた。

すると夜久くんはホッとしたように、私を見た

「そうか、よかった」

それだけ言い残して、夜久くんはその場を離れた。

何が良かったんだろう....

私の頭には、
夜久くんの言葉がぐるぐると回っていた。