[ハイキュー]君に溺れる夏 (ページ37)

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彼はニヤッと笑って此方へ近づいてきた

「ヤッホー瀬波さんっ」

「こんにちは黒尾くん」

「バレー部入りに来たの～?」

「たまたま見かけただけダヨ」

「マネージャーやんない?」

話をしようとしていないよね、黒尾くん。

彼を見ると、不適な笑みで私を見下ろしている

するとそこにヨーコちゃんと木瀬くんが割り込んできた

「え、アンタ誰スカ」

「そっちこそ誰カナ」

ヨーコちゃんと黒尾くんの間にバチバチと火花が散っているように見える

「木村さん、ソイツは黒尾くんですよ、瀬波さんに不用意に近づくことで有名な!」

「おい聞いたことねーぞ」

黒尾くんが木瀬くんを睨んで突っ込む

木瀬くん黒尾くんのこと嫌いなのかな

「黒尾くん、貴方プール掃除するんですか?」

「する」

嫌味を込めた顔で木瀬くんを見る黒尾くん

木瀬くんはキッと睨みながらも続ける

「プール掃除、もしかして瀬波さんと一緒にやるんですか!」

「そーだけど!」

「アンタたちなんなの?」

「黒尾くん、私はやら＿」

「いやもうやること決定なんだよね～、バレー部は皆やるの」

「ええっ.....」

「ごめんね～」

反省してない顔を見せつける黒尾くん

私は諦めて肩を落とした