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101話 ページ2

岳斗side


聖の家に行くことに決めたその放課後、俺達はセシルに連れられ、聖が住んでいる家に向かっていた。

「着いたよ、ここが聖が住んでるお家だよ」

指で指された方向を一斉に見ると、そこは幽霊でも出そうなオンボロアパートだった。

「……なぁ、ここってもしかして……アパートか?」

8部屋ずつある2階建ての建物、壁に少しヒビが入っており、事故物件な雰囲気満々な建物が俺達の目の前にあった。

「今まで遊びに来れなかった理由って、もしかして貧乏だから? まじか……そんな事も知らずに俺いつも誘っちゃってたのかよ……」

「そんなの今はどうでもいいだろ。それで? 聖の部屋ってどの辺りだ?」

「えっと……確かこっち」

セシルの案内に従いながら俺達は後をついて行った。




階段を登っていき、階段の1番近くにある部屋の扉を前に、俺達はゴクリと息を呑む。

「よ、よし……行くぜ……」

インターホンに指を近づけるにつれ、心臓の鼓動もうるさいくらいに早くなって行く。
全員、緊張で顔がこわばり冷や汗も出る。
手が震えながら、ゆっくりとインターホンが近付いていき、ついにインターホンのボタンを押すと、「ピンポーン」とインターホンが響き、「ひっ! 」と全員体を飛び上がらせた。

「あ、はーい……! 今出まーす……! 」

部屋の中からドタドタと物音を立てる音が聞こえる。段々音が大きくなり、途中で音が止まる。ガチャっと鍵を開ける音がし、「キィ……」と扉をゆっくりと開く。




そして、そこから姿を現したのは、口にマスクを付け、額に冷却湿布の様なものを貼り、顔が真っ赤になってる聖だった。

「ゴホッ、ゴホッ、はい……どちら様で____」

顔を上げて俺たちの方を見ると、聖は石の様に硬直した。

「よう聖、元気そう……ではなさそうだな」

「急にごめんね、聖……3週間も来ないから流石に心配になっちゃって……」

「今まで何してたんだよ、すげぇ心配してたんだからな!」

「そ、それは……」

すると、聖の背後から少年に擬態したシンが走ってくる。

「聖、今は大人しく寝てた方が……って、なんでセシル達がここに居るでござるか? 」

「あ、シン……えっと……と、とりあえず、中に入ってよ。立ち話もなんだしさ……」

そう言うと、聖は少し咳き込みながらも、扉を完全に開け、少し心配しながらも俺達は部屋の中へと入っていった。

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作者名:赤猫 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年10月22日 9時

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