【魔法科高校の劣等生】司波家の長男、じゃなくて長女です

１３話〜九校戦編〜 ページ14

選定会
「あの、会長」

夜月が七草に声をかける

「どうかしたの？」

「提案が有ります。モノリス・コード新人戦メンバーの事なのですが」

会議室内がざわめく。其れも仕方がない。何故ならもうメンバーは決まっているからだ

だが―――

「実は、黒羽…四葉の分家からの情報で反魔法主義組織・無頭竜が動いているそうでして

実戦経験が無いに等しい森崎君達は危険かと」

この言葉に、皆は別の意味でも衝撃を受けた。だが一番衝撃を受けたのは次の一言。

「ですので、幹比古とレオ、それから―――私が出ます」

「「「はいっ！？」」」

「え？お嬢様！？」

信じられない、又は止めてくれと言いたげなレオ

「聞いてませんよ！？」

と幹比古

「どういうことですか！？否、お嬢様が出るのなら私が出ま…あ、そっか」

納得といった顔のエリカ

「…あの、何時もの事ですが多少は言葉を修飾したほうがいいかと」

服部は夜月の考えを把握したうえでの発言だ。其れに対して夜月は

「解るからいいじゃない」

と悪戯っぽく笑う。綺麗だと思うのは一部のみであり彼女のキレた時などを知っている一部は

「「「(当主様に似てきたな…)」」」と思っていた。

「解ったわ。お願いしていいかしら？でも、アレは男子の競技よ？」

「問題ありません。光宣に頼むので」

光宣―――九島 光宣は深雪の婚約者だ。彼は老師の孫娘の弟にあたる。そのため

九島家でも相当の影響力を持つ。

数年前までは体が弱かったが最近は夜月の開発した技術で元気になっている。

「あ〜…なら、大丈夫ね」

苦笑を洩らしたのは真由美だ。

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