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「ねえ、帰りも一緒に乗ろう？」
「僕に手紙を出した帰りだろ」
「え？」
一瞬、何を言っているのか分からなかった。
「手紙を出した帰りに、石にされたんだろう」
「…そうだけど」
「だから言ったんだ、一人でちょろちょろするなって」
「うん、それは…ごめんなさい」
真緒が素直に謝罪をすると、ドラコは鼻を鳴らした。
「これからはもっと僕の言うことを聞くんだね」
「う…うん、少しはね」
「行くぞ、良い席が埋まる」
ドラコは真緒の荷物を手にとって、ずんずん歩き出した。
「ドラコの荷物は？」とその背中に聞くと、「クラッブに運ばせてある」と返ってきた。
太陽の光が降り注ぐ中、ドラコの後を追いかけた。
＊
真緒が石にされてから、憎きハリー・ポッター達が事件を解決するまでの期間は、ドラコにとって酷く長く感じられた。
そして、真緒が元気になったのと引き換えのように父の理事退任が決まった。
父の退任も、そのせいで寮の中でも少しばかり肩身が狭かったのも、全部ハリー・ポッターのせいだ。
真緒も真緒で、元気になってグリフィンドール生に囲まれてにこにことしているのを見ると、やはり自分とは違うんだと感じざるを得なかった。
(真緒がスリザリンにいてさえくれたらーー…)
いつものように話しかけたら良いのだろうが、何故か彼女がやけに遠く感じられた。
そんなドラコの心境を慮ってか、学年末最後の日に真緒のほうから話しかけて来た。
「帰りも一緒に乗ろう」と言ってくれたことが、酷く嬉しい。
ハリー達ではなく、ドラコと過ごすことにしたんだと理解すると漸くいつものように真緒を揶揄えた。
そして口角をあげたドラコは、真緒の荷物を手に取り先へ進む。
(何だか今日は、いつもより天気が良いなーーー)
そう思いながら。
fin.16
秘密の部屋控えめに終了。
お子様ドラコと気持ちに素直な真緒ちゃん。
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
