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片腕にはまだ女の子が巻きついている。
「
冗談じゃないぜ」
「真緒はそこら辺の女子と違う」
ドラコが苛々とした様子で続ける。
「ーーガサツでわがままで、とてもお前の手には負えない」
続けられた言葉に真緒はドラコを睨みつけた。
「ガサツでわがままですって？」と小さく抗議の声を上げてから、ザビニへ向き直った。
「ローブ、取ってくれてありがとう」
ザビニににっこり笑ってローブをもぎ取るように掴むと、ドラコの方は一切見ずにコンパートメントを後にした。
「ほら、ガサツだろ」というドラコの気取った声と「本当ね！」という、ダフネとは違うーー恐らく腕に巻きついていた女の子の声が聞こえて、真緒はずんずんと通路を突っ切った。
「きゃっ！」
ろくに前を見ずに歩いていたらしく勢いよく誰かとぶつかり、真緒 は尻餅をついた。
「真緒！ごめんね、大丈夫？」
ぶつかった相手はネビルだった。
後ろにはジニーもいる。
「真緒もまだ着替えてないの？私もこれからだから行きましょう」
「…ありがと」
真緒はジニーの後について行って、いそいそと着替えた。
ジニーは真緒の表情を視界の片隅に入れながら、控えめに口を開いた。
「何かあったの？」
「え？」
「何だか、怒ってるみたいだったから」
ジニーの言葉に真緒はハッとした。
(私、怒ってるのーー…？)
言われて初めて、自分が起こっていることに気づいた。
ガサツで、わがままだと言われたからだろうか。
(いや、それより前から…)
考え込んでしまった真緒を尻目に、汽車は停車をした。
馬車を待つ列に並びながら、雨の中でもボートで行くらしい1年生を同情しながら見送った。
馬車に乗る前の「ハリーが気絶した」というネビルの言葉に大層嬉しそうに食いついたドラコの様子にも酷く苛立った。
見た目が大人っぽいだけに幼稚さが際立って見えたし、真緒のことをちらちらと見てくるのも何故か凄く腹立たしい。
城に着いてからも、もやもやは止まらなかった。
ドラコはネビルの情報を活かすためか、ハリーのすぐ近くに陣取り揶揄った。
真緒は視界に入るプラチナブロンドに�爛疋薀海睇櫃�って悲鳴をあげていたじゃない�瓩噺世い燭�なったが、ハーマイオニーが「相手にしちゃダメよ」とハリーにいうのを聞いて、何とか留まった。
(そうよ、真面目に取り合うから腹がたつのよ…)
何はともあれ、新学期の始まりは散々だと言わざるを得なかった。
fin.18
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エマ - ドラコが好きすぎます、、、これからも応援してます！ (2022年3月23日 17時) (
レス) id: 993b960046 (このIDを非表示/違反報告)
M.S(プロフ) - りの様)コメントありがとうございます！意地悪なところや不器用なところがありつつもカッコいいドラコを目指したいので嬉しいお言葉です。応援ありがとうございます、励みになります！ (2020年2月3日 0時) (レス) id: ff3e6ddaf7 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - はじめまして！めちゃくちゃマルフォイカッコいいです！応援してます (2020年2月2日 23時) (レス) id: 993ddb6aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M.S | 作成日時：2020年1月16日 23時
