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ーNo sideー



エマを捕らえてからの残り8分40秒


クローネは怒濤の勢いでノーマンとレイを追っていた



ク「(まずノーマンを狩る!!


ノーマンに3分、レイに5分


どちらも逃がさない!時間内に仕留める!!)」



しかしクローネは二人に泳がされていた事に気付かなかった


ノーマンに気を取られていると背後から肩に手を置かれる


レイだった


彼は片手に持っていた時計をクローネに示す



レ「20分経過」


「「僕/俺達の勝ちだねシスター」」


『いえーいハイタッチ〜』


ク「!?」



突然この場の者にはそぐわない高い声が響く


ノーマンとレイも驚いて声も発さず固まる



『?どうしたの?ハイタッチは?』


ノ「あ、うん……ハイタッチ」



呑気に早くハイタッチしろと手を出す少女を見てクローネは焦りを覚えていた



ク「(他の子達は捕まえてあとはこの二人だけのはず…


なのにどうして此処に…!)」



だけどその時、鬼役として子供達を追っていたクローネは気付く


そしてたまたま目が合った彼女は不敵な笑みを浮かべていた



ク「(違う…


そもそもこの子、姿を現していなかったわ


じゃあ今まで一体何処に)」


『シスターって足速いね


私いつも鬼ごっこの時木に登って隠れてるけど


流石にシスターの背中は難しすぎたや』


ク「!!」


ノ「え」


レ「マジかよ…」


『あれはしんどいから普通に走って逃げる方が楽だったかも…


あーあ、やっちったな〜』



口を尖らせるAに対しノーマンとレイは唖然


クローネはまるで観察するかのようにAを見つめていた



ク「(侮っていたわ…


他三人と比べるとフルスコア以外目立ったものはないごく普通な子に見えたのに


能ある鷹は爪を隠すってやつ?


下手したら一番厄介な相手かもしれないわね


それにさっきのあの子の顔…まるで……)」



“大人”


クローネの脳裏には子供らしからぬ雰囲気で微笑む彼女の姿が浮かんでおり、


その鉄壁のような微笑みがイザベラと重なった

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風蘭doll(プロフ) - 雪/neigerさん» ありがとうございます!個人的にオジサン登場回を書くのが楽しみです(о´∀`о) (2021年3月19日 19時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
雪/neiger - おぉ!続編来た!これからも変わらず応援させて頂きます!!脱獄後が楽しみです! (2021年3月19日 18時) (レス) id: ea2b900886 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 中々笑わない人を笑わせた時の達成感(`・ω・´)家の中で走り回って遊んでたら勢い余って障子に突っ込んだという実話からですw (2021年3月19日 9時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
雪/neiger - 風蘭dollさん» まさかの実話から来ていたw姉のツボ攻略出来たの凄いですw中々笑わないのでw (2021年3月19日 9時) (レス) id: ea2b900886 (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 雪/neigerさん» よっしゃお姉ちゃんのツボを攻略した← この時たまたま幼少期に障子を物理的に破ったの思い出して書いたんです笑 (2021年3月18日 17時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風蘭doll | 作者ホームページ:http://flandoll'scollections  
作成日時:2021年2月21日 23時

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